2023年3月のラインナップ

 3月の注目作は、日本のみならず世界中で流行っている、いわゆるパラレルワールドとかマルチバース系の作品。

 このジャンルにしてアカデミー賞最多ノミネートを勝ち取った『エブエブ』こと『エブリシング・エブリウェア・オールアット・ワンス』は【極音】で。
 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』や『グーニーズ』で発明中国人少年データを演じたキー・ホイ・クァンが出演してるのが熱い。しかもアカデミー助演男優賞ノミネート。

 そしてあのニコラス・ケイジがかつてはスター、いまは落ちぶれて借金まみれの自分自身を演じる『マッシブ・タレント』。これぞケイジ・マルチユニバース「What If…?」。

 過去作を甦らせることを何より得意とするシネマシティとしては、70年式ダッジ・チャレンジャーが爆走する伝説の車映画『バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版』を幕開けから撃ち放ち、

10年代日本映画を代表する傑作『桐島、部活やめるってよ』で映画ファンの心をがっつり掴み、
QUEEN好きなら聴き逃せない主題歌が超カッコいい『フラッシュ・ゴードン 4K』で締めくくる熱さ。

 もちろん特撮ファン、庵野ファン超期待の『シン・仮面ライダー』は【極爆】で。期待に沿える、信頼の没入体験をお届けします。

 音楽モノでは、ショーン・メンデスが歌うキャッチーな主題歌が耳に残って離れない、歌うワニと少年との友情を描くミュージカル『シング・フォー・ミー、ライル』はもちろん字幕/吹替とも【極音】で。

 また主人公の産婦人科医の青年が、推しのアイドルの子どもとして転生してしまうという驚愕設定の『【推しの子】第1話(90分拡張版)』も【極音】、YOASOBIの曲を最高のクオリティでお届け。

 他にも映画ファンの心をくすぐるのは、スピルバーグ・チルドレンたちは正座して観るレベルの、スピルバーグ監督による自伝的作品『フェイブルマンズ』
 エンタメ作品はもちろん、政治ドラマ、人間ドラマの名作も連発し続ける「ハリウッドの帝王」はいかにして生まれたのか、これを観逃すという選択はなし。

 さらに『それでも恋するバルセロナ』で奔放すぎる天才画家を演じてアカデミー助演女優賞をかっさらった激カワのペネロペ・クルスが、今度は傲慢な天才映画監督を演じ、そのメチャクチャな撮影の裏側を描くコメディ『コンペティション』

 そして「世界のクロサワ」の代表作のひとつ『生きる』を、「わたしを離さないで」で知られるノーベル文学賞受賞者カズオ・イシグロが脚色、舞台を第二次世界大戦後のイギリスに移してリメイクされる『生きる LIVING』。今作はアカデミー賞にも脚色賞、主演男優賞の2部門ノミネートされている。

 もちろん、音楽のために生まれた映画館シネマシティとしては嬉しい、驚くほど賞賛の声をたくさん戴いている『BLUE GIANT』【極音】、元々メチャクチャ音の出来がいいものをさらに磨き上げたaスタ『RRR』【極音】も引き続き鳴らし続ける、楽しい3月。