またも公開延期が連発している現況。
次々に大型の新作が失われていき、陽は穏やかにならんが、映画館に春は来るや？
そんな2月は、なかなかのリバイバル祭。
まず大きいのは、今後なかなか再上映するのは難しくなるかも知れないということで『ボヘミアン・ラプソディ』を再復活。
昨年12月にお亡くなりになった、シネマシティにもご降臨くださった偉大なる悪党ヒュー・キース・バーン様を偲んで『マッドストーン』『マッドマックス』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』をリバイバル。
ようやく『荒野のコトブキ飛行隊 完全版』の上映を許されるということで、音響監督も兼任の水島監督、サウンドミキサーの山口さんにお越しいただいての直接音響監修で贈る、『TV版』の復活上映プラス『完全版』【極爆】上映。
さらに、手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、つのだじろうらが暮したというアパート、日本の漫画界草創期の聖地「トキワ荘」を描く、1996年の市川準監督(『つぐみ』『東京兄妹』『トニー滝谷』)作品『トキワ荘の青春』の4Ｋデジタルリマスターを、ちゃんと4Ｋ上映。
あともうひとつ、昨年の『エクステンデッド』版から1年を記念して『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』【極音】を【第2金曜極音ナイト】枠で復活。重要作につき、1夜から1週間興行に延長。
歴史を鮮やかに覆してみせる、映画愛に満ちたクッソ最高すぎるバディムービーを再び。
日本映画界を担っていく天才のひとり、西川美和監督の新作『すばらしき世界』もあるし、去年の米アカデミー国際長編映画賞にノミネートされたポーランドの実話ベースの衝撃作『聖なる犯罪者』もあるし、フィンランドの至宝兄弟の兄、ミカ・カウリスマキ監督の新作『世界でいちばんしあわせな食堂』もあるし、いろいろあっても2月も最高だなあ。
