おかげ様で大変好評をいただいております、シネマシティの【極上音響上映】【極上爆音上映】。
この作品も上映して欲しい、あの作品をもう一度、とお客様よりたくさんのリクエストやアンコールを頂戴しておりますが、新作のスケジュールもあり、なかなかお応えすることは難しいのが現実です。
しかしその中でもお声が多かった作品、権利問題などもクリアな作品を集めて、内容はバラバラながらいずれも「迫力の音」「美しい音」で観るにふさわしい作品をまとめて上映します。
音響家によって綿密な調整を施してお贈りする、没入感と感情移入のレベルを次のステージに上げる【極音】【極爆】上映。
「映画を映画館で観る意味」が確かにあることを、感じてください。
日時■作品ごとに異なりますので、作品紹介をご覧ください。
会場■シネマ・ツー/aスタジオ(全上映作品)
料金■通常料金
上映作品紹介
元祖【爆音上映】
2016年9月3日(土)-9月16日(金)
監督・脚本・音楽:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:ジョン・ミリアス
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
音楽:カーマイン・コッポラ
出演:マーロン・ブランド/マーティン・シーン/デニス・ホッパー/ロバート・デュヴァル
1979年/153分/アメリカ/DCP上映
“爆音上映”のゴッドファーザーboid、シネマシティを劇場ジャック!
全国で、仁義なき映画音響抗争勃発!
かつて吉祥寺バウスシアターにて一世を風靡し、現在は東京のみならず日本各地にて「爆音上映&爆音映画祭(「爆音映画祭」は商標登録済)」を主催するboidが、抗争のきっかけを作ったシネマシティを劇場ジャック。
ベトナム戦争の戦場を描き、「ワルキューレの騎行」に乗せて行うヘリ空爆のあまりの高揚感にこちらも狂気に呑み込まれそうになる傑作『地獄の黙示録 劇場公開版』を、音響調整を行って大音量で上映。
音響は料理と同じ。素材はいっしょでも、作り手で変わる。
【極音】【極爆】とはひと味違う『地獄の黙示録』【爆音上映】、聴かせてもらおうか、本家本元の爆音とやらを!
天上の爆音にて地獄を再現する予定です。
その天国と地獄の落差に【極爆】はついてくることができるのかどうか、爆撃音ではなくナパーム弾の匂いと焼き尽くされたジャングルの静けさとを、それは伝えることができるのか、爆音の果ての風景を立川に広げられたらと思っています。
——— 樋口泰人(boid)
立川の爆音調整終了して、先ほど帰宅。シネシティの極上の機材を、普段は使わないやり方で使って、バウスのアナログ感を出しています。ただ、スクリーンと座席とが近いので、バウスの最前列を希望する人は、3列目か4列目で観ると、あの感じになるのではないかと思います。
— boid&爆音上映&爆音映画祭 (@boid_bakuon) 2016年8月30日
@boid_bakuon そして今回は、結果的に完全に「スージーQ」合わせとなりました。ただ、ノリノリの感じではなくそこはかとない寂しさを。終わった後の風景がそこかしこに貼り付いてくれるように。その寂しさから見た地獄の黙示録の風景を感じてもらえたらと思います。
— boid&爆音上映&爆音映画祭 (@boid_bakuon) 2016年8月30日
@boid_bakuon それから、立川独特のサブウーハーの震動を期待されている方は、今回それはほぼないのでご了承ください。違う震動がきます。
— boid&爆音上映&爆音映画祭 (@boid_bakuon) 2016年8月30日
【極上音響上映】
2016年9月17日(土)-9月23日(金)
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ポール・シュレイダー
撮影:マイケル・チャップマン
音楽:バーナード・ハーマン
出演:ロバート・デ・ニーロ/シビル・シェパード/ハーヴェイ・カイテル/ジョディ・フォスター
1976年/114分/アメリカ/35mmフィルム上映
どエロいサックスに陶酔。極上の調べに、正気と狂気の境界なんかどうでもよくなる。
以前「午前十時の映画祭」でシネマシティでもhスタジオで上映を行ったが、度肝を抜かれた。サックスの音の色気がとてつもないのである。音響調整は行っていないのに、「勝手に【極音】上映」だったのだ。
今作の音楽は、あのヒッチコック作品を彩ったバーナード・ハーマン。そして彼の遺作でもある。
テーマ曲“I Still Can’t Sleep”は絵に描いたような夜のエロJAZZ。完全に独りよがりな愛と正義を振り回す狂気のタクシー運転手の内面は、確かにこのように陶酔的なセンチメンタルに支配されているだろうという説得力。
今回音響調整によってさらに音を磨き上げることで、観客をより洗脳的に狂気の淵に引きずり込む。40年経とうが変わらず、いや、むしろ40年経っての技術革新によってさらに、トラヴィスの恐怖と魅力は輝く。
【極上爆音上映】
[字幕]2016年10月15日(土)-10月21日(金)
[吹替]2016年10月22日(土)-10月28日(金)
監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ
脚本: トラヴィス・ビーチャム
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
音楽:ラミン・ジャヴァディ
出演:チャーリー・ハナム/イドリス・エルバ/菊地凛子/芦田愛菜/ロン・パールマン
声の出演:杉田智和/林原めぐみ/玄田哲章/古谷徹/三ツ矢雄二/池田秀一/千葉繁/浪川大輔
2013年/131分/アメリカ/DCP上映
全【極爆】ファン待望の一作がいよいよ登場。[字幕][吹替]両ヴァージョン上映
【極爆】誕生のきっかけのひとつとなった『パシフィック・リム』のファンイベント上映から、3年。
いよいよ音響家による調整+スピーカー入替後設備で、かの傑作を【極上爆音上映】。
巨大ロボットと怪獣がぶん殴り合う大スケールのSFプロレス映画ながら、女性ファン率の高さに驚いたのも懐かしい。
その後の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『キングスマン』『デッドプール』を【極爆】でやろうと決めた理由のひとつは、今作のような作品の【極爆】も女性にもウケる、と確信させてくれたから。つまらない性別の先入観など無意味だったのだ。
10月15日(土)22日(土)ライブスタイル上映開催
拍手・歓声・スタンディングをOKとするのがライブスタイル上映。映画を観るものから、入り込むものへと変えるまさにライブ・エンタテイメントです。
あくまでも作品に没入していただきたいので、鳴り物やクラッカーの使用はご遠慮ください。サイリウムの使用はOKですが、鑑賞の妨げにならないよう、ここぞというときの使用に留めてください。
コスプレでの参加を歓迎します。ただし座席の汚損したり、他のお客様の鑑賞の妨げになるようなことはご遠慮ください。
女性に限り、更衣スペースをご用意いたします。スペースのご利用は上映開始1時間前から1Fロビーにて受付けます。
またお荷物のお預かりもいたします(これは男性もOKです)
(C)2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LCC
【極上爆音上映】
2016年10月22日(土)-11月4日(金)
監督:ピーター・バーグ
脚本:ジョン・ホーバー/エリック・ホーバー
撮影:トビアス・シュリッスラー
音楽:スティーヴ・ジャブロンスキー
出演:テイラー・キッチュ/アレキサンダー・スカルスガルド/リアーナ/浅野忠信/リーアム・ニーソン
2012年/130分/アメリカ/DCP上映
ゴールデン・ラズベリー賞6部門ノミネート! だが、それがいい。
『劇場版 艦これ』公開を勝手に記念して上映決定、世界の戦艦vs.異星の宇宙船という驚異の大海戦映画、それが『バトルシップ』だッ!
巨大物、大爆発、大波、AC/DC、イコール【極上爆音上映】。スタジアム、アリーナ用のサブウーファーが吠えまくり、建物ごと震動させて体感アップ。
『艦これ』とは真逆の、男だらけの「燃え映画」。だが、それがいい。
(C)2012 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
【極上音響上映】
2016年11月12日(土)-11月25日(金)
監督・脚本:ジョエル・シューマッカー
脚本:アンドリュー・ロイド=ウェバー
撮影:ジョン・マシソン
音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー
出演:ジェラール・バトラー/エミリー・ロッサム/パトリック・ウィルソン
2004年/140分/アメリカ・イギリス合作/Blu-ray
歌え、私のためにッ! パイプオルガンの悲痛な調べに燃えさかる、愛の歌。
なぜイケメンはいつも愛しき女を奪っていくのか。
仮面の男はあらゆる才能を持ち、全身全霊をかけて美しき少女に音楽を教えるも、そこにイケメン登場!
なんという悲劇…なんという悲劇なのだ、これは。どうして愛だけでは、駄目なのか。
国内での上映権のリミットが迫っており、しばらく日本の映画館では観られなくなる本作を、当時はまだ行っていなかった【極上音響上映】によってより哀しく、あなたの胸に贈ります。
(C)2004 The Scion Films Phantom Production Partnership
【極上音響上映】
2016年11月19日(土)-12月02日(金)
監督:トム・フーパー
脚本:ウィリアム・ニコルソン/アラン・ブーブリル/クロード=ミシェル・シェーンベルク/ハーバート・クレッツマー
撮影:ダニー・コーエン
音楽:クロード=ミシェル・シェーンベルク
出演:ヒュー・ジャックマン/ラッセル・クロウ/アン・ハサウェイ/アマンダ・セイフライド/エディ・レッドメイン
2012年/158分/イギリス/DCP上映
世界で最も美しい『レ・ミゼラブル』を。
そうあれるよう、日本を代表する音響家のひとり、帝国劇場での舞台版にも初演から関わっている増旭さんに調整をお願いし、感情のずっと深いところにまで響く音に仕上げていただいた公開時。
その音は評判に評判を呼び、『レ・ミゼラブル』【極上音響上映】は異例の特大ヒット、半年以上のロングラン上映となりました。
公開が終わっても、再上映を望む声が途切れることはなく、ここにようやく実現にこぎ着けることが出来ました。
もちろんサブウーファー、ラインアレイスピーカーの新規導入によって環境が変わりましたので、前回の上映のクオリティを上回れるよう、再調整を行います。
映画史に永遠に刻まれる「I Dreamed a Dream」「On my Own」の名唱を、ふたたび。
しかも、さらに美しい音で。
(C)Universal Pictures