【アメオトノオト】<再誕bスタ語り 02>bスタのサラウンドスピーカー Meyer Sound「HMS-10」「HMS-12」

立川シネマシティの映写チーフの雨宮が、個人的に音推しの作品についてコメントしていく【アメオトノオト】。
第2回はbスタに使われているサラウンドスピーカーのMeyer Sound「HMS」シリーズについてです。

前回に引き続き<再誕bスタ語り>をしていこうと思います。
今回は【Dolby Atmos】によって増設されたサラウンドスピーカーについてと、使われているMeyer Sound「HMS-10」と「HMS-12」について語っていきます。

bスタのサラウンドスピーカーたち

bスタの【Dolby Atmos】化により目立つ変更点の1つといえばサラウンドスピーカーの増設があります。
今までのサラウンドスピーカーは「ウォールサラウンド」「リアサラウンド」というポジションのサラウンドスピーカーで構成されていました。この2つのポジションのスピーカーが映画館の基本的なサラウンド構成であり、スクリーン向かって左側にあれば頭にレフトとつけて「レフトウォールサラウンド」という感じで区別していきます。右側ならライトをつけます。
そして立体音響である【Dolby Atmos】では今まで無かった「トップサラウンド」「ワイドサラウンド」「センターリアサラウンド」というポジションのスピーカーが増えています。これに加えて、次回出てきますがサラウンド用のサブウーファーもあります。

「ウォールサラウンド(レフト)」

「ワイドサラウンド」

「リアサラウンド」

一番右側からレフトリアサラウンド1、レフトリアサラウンド2、センターリアサラウンド、ライトリアサラウンド2、ライトリアサラウンド1

「トップサラウンド」

ポジションの数がただ増えただけではなく【Dolby Atmos】がすごいところは、従来であればこれらのポジションのスピーカー達、例えば左側の「ウォールサラウンド」なら「レフトウォールサラウンド」となりますが、その「レフトウォールサラウンド」のスピーカーが何発に増えても纏めて1つのサラウンドという数え方でした。つまり「レフトウォールサラウンド」のスピーカーが10発あっても出てくる音は「レフトウォールサラウンド」用の音が1つだけです。

しかし【Dolby Atmos】はスピーカー1発に対してそれ1発用の音が出ます。
今回のbスタでは全部でサラウンドスピーカー(補助を除く)が29発なので、29発全てのスピーカーが独立した1つのサラウンドの音が出てきます。
これらのサラウンドスピーカーとスクリーン裏にある5発のスピーカーとサブウーファーを全て使って【Dolby Atmos】を再生する事になります。

Meyer Sound「HMS-10」と「HMS-12」

そして、そのサラウンドスピーカーに使われているのがMeyer Sound「HMS-10」と「HMS-12」です。

Cinema Surround
meyersound.com

「HMS-10」はcスタジオにも使われているサラウンドスピーカーで、「HMS-12」は少し大きくなりaスタジオに使われているサラウンドスピーカーと同じです。

基本的には同じ「HMS」なのですがスペックが少し異なり、設計時に色々とシミュレーション等をした結果場所によって使い分けるのが良いという事になったため、今回は「HMS-10」と「HMS-12」の二種類を使用しています。

この「HMS」はサラウンドスピーカーと侮るなかれで、単体でとてもスペックが高くて良い音がします。
個人的にとても好きなスピーカーの1つでスクリーンスピーカーもこの「HMS」を使ったフル「HMS」劇場みたいなのもやってみたいと思えるほどの魅力と能力を持っていて、シネマ用スピーカーとしてのポテンシャルが凄いです。スクリーンスピーカーの「ASTRYA-140」との相性も抜群です。

【Dolby Atmos】になったことで今まで以上に「HMS」の音をしっかり聴けると思いますので是非体験してみてください。

次回はみんな大好きサブウーファーを語りたいと思います。

ちなみに余談なのですが、実はこのbスタの「HMS」、1年半以上前にこっそり先に12発だけ導入されていました。
観測している限りでは1年以上の間はほとんど誰にも気づいてもらえなかったのですが、実はサイレントパワーアップしていてかなり音も良くなっていたのです。最近のbスタジオが人気だった理由の一つかなと思います。
当時にはもう【Dolby Atmos】の計画が進んでいて、計画を見据えて「HMS」に変わっていました。
何が言いたいかというと、シネマシティNEWSの方で総額1.6億って言ってたんですけど、この時の「HMS」の額を入れ忘れて伝えてしまっていたので実際はこれに2000万ほど足されて1.8億以上かかってます☆ミ
スピーカーの総額はaスタジオちょっと超えてるかも