【アメオトノオト】『ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア』『アイの歌声を聴かせて』

立川シネマシティの映写チーフ、雨宮が【雨音 AMEOTO】のサインをつけた、個人的に音推しの作品についてコメントしていく【アメオトノオト】。
今週は、岩浪音響監督監修で音響調整を手伝わせて頂いたこの二つの作品の話をしていこうと思う。

『ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア』
aスタジオ/2021年10月30日〜/【極上爆音上映】
https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2176

たぶん、私世代のサブカルチャーとMMORPGにどっぷり浸かっていた人で知らない人はいないと思う『ソードアート・オンライン』。そしてその原点の話である「SAO事件」を新たな視点で展開されるこの『ソードアート・オンライン プログレッシブ』。作品自体も大ファンではあるが、2017年の『劇場版ソードアート・オンライン オーディナル・スケール』の時から映写としても思い入れのある作品で、個人的にも特別な作品でもある。

『劇場版SAO オーディナル・スケール』の時に、岩浪音響監督から私との調整でいいというとても嬉しいお言葉を貰い、嬉々として挑んだ音響調整。
このような監修パターンの音響調整の場合は最初に事前仕込みをするのだが、調整無しで視聴した時の物凄い音と圧に圧倒されて、これはこちらも全力で応えねば失礼だな!と何かとんでもない方向に解釈してしまい、とてつもなく元気な『劇場版SAO オーディナル・スケール』が出来てしまった。

後日、岩浪音響監督に「ちょっと出し過ぎじゃない?」と言われて実はお客様にお出しした『劇場版SAO オーディナル・スケール』は少し抑えられた状態だったのだが、観に来たお客様たちには抑えたのが信じて貰えないと思うぐらいにはそれでも元気だったと思う。

その反省を踏まえて。今回の『SAOP』では、紳士的に綺麗な音で頑張ろうと思い、調整に挑んだその結果

岩浪音響監督「いや、(音が)大きいよ(笑)」

と、同じ失態をしてしまった。どうしてこうなったと猛省をしたが、その後しっかり岩浪音響監督により正しく仕上げられた『劇場版SAOP 星なき夜のアリア』。
エンターテイメントとして、SAOファンとして皆様に楽しんで貰いたいので是非お試しあれ。

 

『アイの歌声を聴かせて』
fスタジオ/上映中/アイの歌声がよく聴こえるかも音【極上音響上映】
https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2278

吉浦監督と岩浪音響監督のお二人に監修していただいた、『アイの歌声を聴かせて』。

いつもの3人の岩浪音響チームでミュージカル物って珍しいと思うので、どんな風に仕上がってるのだろう!ととてもワクワクしながら音響調整を手伝わせて貰った。

ミュージカルなどの音楽物でよく作品自体を台無しにしかねない作り方として、劇中の日常パートのセリフよりも音楽パートのボーカルが引っ込んで聴こえてしまう作りが挙がると思う。
セリフ以外の音楽も大きな音圧で入れているために、音圧レベル的には日常パートよりも大きいか大差ないようになっている物がおおいが聴覚上の仕様の問題で、大きい音でも全部一斉に音がでてしまっている状態だと引っ込んで聴こえてしまう。

そして、映画の場合はライブやホームオーディオと違い、センターチャンネルというスクリーンのど真ん中にスピーカーが存在する。映画作品かつ映画館で上映をやる以上は、絶対にボーカルはセンターから出した方がいいと個人的に強く思っている。

この二つの事は怠ってしまうと観客にストレスを与えてしまう要素なのだが、『アイの歌声を聴かせて』では一切なく完璧に作られている。ミュージカルサウンドとしてとてもしっかりしていると思う。

とてもいい意味でいつもの3人組らしくない!と思っていたら、いつもの3人組のえげつない音もチラホラ入ってくるので、遊び心もあってとても楽しい「音」でも楽しめる作品。

吉浦監督の作り出す世界観と引き込まれる作画も合わさって素晴らしい作品なので、是非シネマシティで鑑賞をオススメしたい。