5/12(金)-25(木)「ポール・トーマス・アンダーソン／アーリー4ワークス」開催。ジャームッシュ、ウォン・カーウァイに続く、シネフィルのための2週間。『マグノリア』『パンチドランク・ラブ』『ブギーナイツ』『ハードエイト』

　今や21世紀の映画史を担う巨匠、天才ポール・トーマス・アンダーソン監督。

　長編デビュー作『ハードエイト』のインディペンデント・スピリット賞5部門ノミネートで注目され、第2作『ブギーナイツ』が大きくヒットしてオスカー3部門ノミネート、続く『マグノリア』でベルリン国際映画祭金熊賞受賞、そして4作目『パンチドランク・ラブ』ではカンヌ国際映画祭監督賞受賞と、ロケットスタートを切ったキャリア初期4作品を上映。

　5作目『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を転機として、PTAはその後しばらく『ザ・マスター』『インヒアレント・ヴァイス』『ファントム・スレッド』と、偏執的な個人を描くようになるが、今企画はそれ以前の群像劇の傑作2作、そして最新作『リコリス・ピザ』にも通じるひねりのきいたロマコメ、日本では正式劇場公開されなかったデビュー作という構成。

　繁忙な時期であり『パンチドランク・ラブ』と『ハードエイト』は土日の上映なしなので、ご注意を。
　全作DCP上映。

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日時■
『マグノリア』
2023年5月12日(金)-18日(木)
『パンチドランク・ラブ』
2023年5月15日(月)-19日(金)
『ブギーナイツ』(無修正版)【R15＋】
2023年5月19日(金)-25日(木)
『ハードエイト』【R15＋】
2023年5月22日(金)-25日(木)
会場■未定
料金■1,500円均一　※各種割引適用外
チケット■通常スケジュールでWeb予約および窓口販売

上映時間確認およびWeb予約はこちら
『マグノリア』https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2831
『パンチドランク・ラブ』https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2832
『ブギーナイツ』https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2833
『ハードエイト』https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2834

　ベルリン国際映画祭での金熊賞、そしてトム・クルーズにゴールデングローブ助演男優賞をもたらした、今なおカルト的な人気を誇る、PTAといえばの傑作群像劇。

　自己啓発セミナーを開催するナンパ師を演じるトム・クルーズをはじめ豪華キャストが名演、怪演を見せる。
　そしてあまりにも有名な、衝撃のラスト。

　「ジョジョの奇妙な冒険」好きは絶対見逃すな!! (ネタバレになるので未見の人検索厳禁)

　上映時間確認、Web予約はこちら　https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2831

　ヘヴィな群像劇で名を売ったPTAが一転、4作目は運命的な恋を描くスクリューボールコメディを監督。

　『ウェディング・シンガー』『50回目のファースト・キス』などで知られるロマンティック・コメディの達人アダム・サンドラーを主演に迎え、尺も短くテイストも軽いが、もちろんPTA、ただのライトな作品ではない。

　普段は大人しくてやさしいけれど、7人もの高圧的な姉たちにガミガミ言われるとぶちギレてしまうというひとクセある主人公。
　その彼がテレフォンセックスサービスを利用したところ、思いも寄らない事件に巻き込まれていってしまう…。
　堂々のカンヌ国際映画祭監督賞を受賞。　

　上映時間確認、Web予約はこちら　https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2832

　舞台は70～80年代アメリカのポルノ映画業界。
　超巨根の青年がのし上がっていくストーリーを柱に、クセモノ俳優をずらずらりと取りそろえて、怪演連発の群像劇で業界の裏側を描く傑作。

　バート・レイノルズ、ヘザー・グラハム、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジュリアン・ムーア、ドン・チードル、ウィリアム・H・メイシー…ってヤバいでしょ、この面子。
　
　ブライアン・デ・パルマ監督もびっくりな、懲りに凝ったカメラワークと構図と編集が連発され、当時まだ27歳の、若きPTAの才気のほとばしりが楽しい。

　上映時間確認、Web予約はこちら　https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2833

　PTA26歳の長編デビュー作は、当時日本では公開を見送られ、以後もイベント的にしか上映されたことがない、幻の貴重上映。
　
　ギャンブラーたちの生き様を描く、裏切りと贖罪のハードボイルド。
　小説でもなんでも、デビュー作にその作家のすべてが詰まっている、とよく言われるが、果たしてPTAのすべてはここにあるか？

　貴重な機会を逃すことなく、ご確認あれ。　

　上映時間確認、Web予約はこちら　https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2834