2023年11月のラインナップ

2023年10月27日

 気づいたらもう今年もわずか。
 1年どうもぱっとしなかったって人は、ゴジラ様がいろいろ踏み潰してくれるから、それで憂さ晴らししようじゃない。

 ということで『ゴジラ -1.0』から始まる11月。
 かの庵野監督の大成功を受けてのプレッシャーは凄かったと思うが、監督自身の大成功作『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズに引き寄せ、舞台を戦後まもなく、つまり最初の『ゴジラ』の時代に設定して自分の闘いを繰り広げようというのはさすが。
 そしてすでにご覧になられた方たちからの評判はすこぶる良い。

 山崎監督といえばもともとVFXクリエイターの出身。その手腕は予告だけで驚愕のクオリティ。
 もちろん今回も「音」の力で、目の前にゴジラが…! と震えてもらえるよう【極爆】で。

©2023 TOHO CO.,LTD.

 かつて好評をいただいていた「ゲキ×シネ」久しぶりの復活。
 少し遅れての公開になりましたが、最新作『薔薇とサムライ2 -海賊女王の帰還-』を【極音】で。
 とにかくチケット取るのが大変な超人気劇団「劇団☆新感線」の舞台は、笑いありアクションありのロックミュージカル仕立て。

 古田新太が天下の大泥棒・石川五右衛門を、天海祐希が海賊女王を演じて、カリスマを見せつける。脚本は『プロメア』や『天元突破グレンラガン』の中島かずき。つまりあのノリが好きなアニメファンにもきっと面白いと思ってもらえるはずので、一度ぜひ。

 翌週はお待ちかねのMCU新作『マーベルズ』
 映画には初登場となるゴムゴムの実の能力者のように手足をびよーんと伸ばすことができるJKヒロイン「ミズ・マーベル」と、アベンジャーズ最強の「キャプテン・マーベル」と「モニカ・ランボー」の親友コンビがチームで敵に挑む、今後のシリーズにおいて重要作となること間違いなしの1本。
 もちろん【極爆】で、ドドンと。

©Marvel Studios 2023

 今夏の『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』35mmフィルム上映の大盛況に感謝&新作公開を記念して『デジモンアドベンチャー02 前篇デジモンハリケーン上陸‼/後篇超絶進化‼黄金のデジメンタル』『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲 【同時上映】ワンピース ジャンゴのダンスカーニバル』の2本を35mmフィルム上映決定。

 え、なぜ『ONE PIECE』?
 そう繋がっているのですよ、フィルムが。一緒に懐かしんでもらえれば。

©東映・東映アニメーション・バンダイ・読売広告社2000
©本郷あきよし・東映アニメーション 東映 東映アニメーション 集英社 フジテレビ バンダイ

 はい、来ました覇権アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の劇中バンドのライブイベント『結束バンドLIVE 恒星』、シネマシティでも上映決定。
 音楽のために生まれた映画館シネマシティとして当然の【極音】で、限りなく現場に近いサウンドを目指します。
 ワンナイトオンリーの激レアLIVEに行けたファンはもちろん、行けなかったファンこそ、ぜひ。
 2週間限定なんで、迷ったら負け。

(C)はまじあき/芳文社・アニプレックス

 初期は「死」がつきまとう重く尖った作風で世界の映画ファンを打ちのめした「世界のキタノ」だが、特に『アウトレイジ』シリーズ以降はエンタメ要素を強め、広く受け入れられやすくなってきた。

 新作『首』は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康というスターがそろう、みんな大好き「本能寺の変」を題材に『アウトレイジ』が繰り広げられる様相で、これは役者陣の豪華さもあって北野作品史上最大のヒットになるかも。

 先に上映されたカンヌ国際映画祭での評判も上々。11月の後半は今作が目玉。

 こんどは関西だ!
 まさかのスマッシュヒットとなった『翔んで埼玉』続編、『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』が登場。
 関東における埼玉ディスに続いて、今度は関西における地域ディスが展開される。
 なにしろ関西人の参戦だ、前作よりさらに濃厚キャストで奏でられる、茶番劇。
 大ヒットを受けて制作費が上がり、無駄にスケールアップしているぞ。

©2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会

 こちらもヒットを受けて続編が登場『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』を【極音】で。
 Netflixで配信されている「攻殻機動隊 SAC_2045」シーズン2の総集編。
 公開を記念して、シーズン1の総集編である『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』も1週間限定復活。

©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会

 12月1日(金)に『ナポレオン』の公開せまる巨匠リドリー・スコットの代表作の1本『ブラック・レイン』が《午前十時の映画祭13》に登場。
 
 『ジョン・ウィック:コンセクエンス』でもだいぶサイバーな大阪が登場したが、本作の霧立ちこめる大阪こそが「これどこやねん」の元祖だろう。『007は二度死ぬ』では大阪には行ってないはずだ。

 高倉健、松田優作、若山富三郎、内田裕也、ガッツ石松など、このたまらない日本俳優陣よ。
 ハンス・ジマーの音楽と、アカデミー音響賞にノミネートされたことに敬意を表して【極音】で。

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 他にも、ついにシネマシティでも遅れずに公開の『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』

 ベルナルド・ベルトルッチ監督作『暗殺の森』は「光の魔術師」と称えられる撮影監督ヴィットリオ・ストラーロの出世作。その圧倒的な美しさを4Kで。

 アニメ『駒田蒸留所へようこそ』は制作会社P.A.ワークスの「お仕事シリーズ」最新作。ウィスキーの蒸留所を舞台に若き女性社長の奮闘を描く、期待作。

 先月に続き「BOND 60」第2弾は『ドクター・ノオ』『サンダーボール作戦』『リビング・デイライツ』『スカイフォール』『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の5本。ダニエル・クレイグ主演の2本は【極音】で。

 先月から続いているといえば《月イチ アニオール》第10回記念の「のんのんびより」。3期の全話上映はもちろん、プラスの劇場版も。
 劇場版『ばけーしょん』は佐倉綾音さん、下地紫野さん登壇ありで、チケットはチケットぴあにて10/28(土)-11/5(日)先行抽選受付。

 「とある」シリーズ×立川市のイベント「とある自治体の地域振興(プロモーション)」の開催を記念して久しぶりの『とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟』をリバイバル。
 立川のあの場所、この場所が出てくるので、シリーズ知らなくても立川民なら楽しめるはず。 

 俳優としても今や重鎮、『鉄男』『野火』『斬、』で知られる世界にファンを持つ塚本晋也監督の最新作『ほかげ』も映画ファンなら見逃すことはできないだろう。趣里、森山未來の共演というのも熱い。

 すべては紹介しきれないが、11月も退屈している暇はない、充実のラインナップ。
 シネマシティでお会いしましょう。