2022年6月のラインナップ

2022年5月24日

 まず6月で目を惹くのは《午前十時の映画祭12》からの宇宙飛行士モノの大傑作2本『ライトスタッフ』『アポロ13』
 これヤバいっすよ。NASAファンの方はもちろん、未見の方には絶対観てもらいたい。
 しかも『アポロ13』は【極音】で。

 【極音】【極爆】で言えば、「相棒」シリーズの水谷豊監督最新作『太陽とボレロ』、ドリキン土屋圭市監修の天才ゲーマーがリアルレースに挑む『アライブフーン』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』国内最終上映、そして『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』を公開遅れの挽回応援、初の【極爆】で。

 企画担当の遠山が個人的に激推ししたいのが『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 4Kリマスター版』
 それまではドラキュラ伯爵やフランケンシュタインの怪物、狼男などモンスターは「個人」だったのが、今作のゾンビというのは無名の「大衆」。
 1968年というテレビが家庭に普及した時代において、怖ろしいのは一人の怪物などではなく、無思考でいともカンタンにマスコミやクチコミを通じて洗脳される「大衆」である、ということを見抜いた、映画史に燦然と輝く傑作ホラー。SNSの時代になって、さらに恐怖は増しに増してる。

 他にもアフガニスタンの亡命者のドキュメンタリーながら、その登場人物の安全のためにアニメーションで描き、アカデミー賞史上初めて国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメーション賞の3部門ノミネートを果たした『FLEE/フリー』

 75歳以上が自ら生死を選択できる制度が施行された近未来の日本というセンセーショナルな題材の『PLAN 75』

 世界がその新作を待望する是枝裕和監督初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』

 そしてシネマシティ初上映、3年連続ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞の快挙を果たした韓国の巨匠ホン・サンス監督作『イントロダクション』『あなたの顔の前に』の2本同時公開を記念して、第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞した『逃げた女』を1週間限定上映。

 エンタメも、そうじゃないのも、いろいろ取りそろえてます。