【変更】
誠に勝手ながら、シークレット3枠のアニメ企画は、都合により3月にリスケジュールさせていただきます。
何卒ご了承下さい。
そして枠には入れてなかった『アメリカン・ユートピア』を2/18(金)から上映いたします。
2月のシネマシティの看板作品は、アカデミー賞最有力候補、すでにゴールデン・グローブ賞などいくつもの賞を獲得しているスティーヴン・スピルバーグ監督が、初めてミュージカルに、かつリメイクに挑む11日(金)公開の『ウエスト・サイド・ストーリー』。
これを踏まえて、シネマシティでは12月からガンガン音楽映画攻めを続けており、1月も『シカゴ』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『天使にラブ・ソングを…』と大傑作を【極音】で連射、さらに加えて、2月頭には国内独占で、オリジナルの『ウエスト・サイド物語』をBlu-rayながら2週間限定【極音】上映。
公開1週前からスタートで2週間、復習はもちろん、初週は重なるので、気合いのあるミュージカルファンなら続けて観ることも。
『サンキュー・スモーキング』『JUNO/ジュノ』『マイレージ・マイライフ』など傑作を連発する、優秀すぎる二世監督ジェイソン・ライトマンが、父親アイヴァンの最大ヒット作『ゴーストバスターズ』の続編に挑む胸熱作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』。
センスが光るコメディドラマを得意としてきた息子ジェイソンが挑む、初の「ハリウッド・エンタテイメント大作」、まさか「ゴーストバスターズ」に知性がもたらされるのか!? 映画ファンなら必見。
企画の面白さがズバ抜けている『大怪獣のあとしまつ』も、期待。
『シン・ゴジラ』でも最後の方にちょっと問題になってたけど、超巨大生物の死体処理、確かにこれは困る。実にユニークな着眼点。
監督はTVドラマ「時効警察」、映画なら『亀は意外と早く泳ぐ』『インスタント沼』『俺俺』など変なモノを撮り続けている三木聡。
ただ三木監督の最上の仕事と言えばやっぱりシティボーイズの舞台演出ではないかと。なかなか観るのは難しいかも知れないけれど、もう凄いよ、コレ。ホント、凄い。腹抱えて笑いながら、凄みに震える。
たくさんあるけど、まず入りやすいのは1998年公演「真空報告官大運動会」かと。
…映画館が何を勧めてんだって話だけど。まずは『大怪獣のあとしまつ』からで。
凄いと言えば《午前十時の映画祭11》、2月の頭はサスペンス映画の傑作中の傑作『ファーゴ』。
オープニングの、一面の雪景色の中、ただ道の遥か向こうから車がこちらに走ってくるのをほぼ固定で映しているだけの映像ながら、そこにカーター・バーウェルの音楽の、初めは静謐で哀切な弦の旋律が被さり、やがていよいよ車がこちらに近づいてくるところで、一気にスケールの大きな交響楽として展開させる絶妙。
名撮影監督ロジャー・ディーキンスの雪世界撮影の美麗と相俟って、音楽と映像の完璧な融合が醸し出す、筆舌に尽くし難い感慨。
映画そのものが発明された最初期、リュミエール兄弟によって撮られた蒸気機関車が駅に到着する様をプラットホームからとらえた『ラ・シオタ駅への列車の到着』も底流に意識されたのか、始まって2分半に満たずして「これこそ、映画だ」と唸らされる。
人間の哀しみとおかしみ、暴力と慈愛、虚しさと充溢のコントラストを、小さな雪の町で美しくユーモラスに描いた、映画ファンの必須科目。
今作にインスパイアされたドラマシリーズもとんでもなく面白いので、今作が気に入った方は併せてどうぞ。
そしてアニメファンならこれは見逃し厳禁、2007年放送で有名賞も獲りまくった、今もなお語りぐさの傑作アニメ「電脳コイル」の磯光雄監督、15年振りの新作『地球外少年少女【後編】』。
もちろんシネマシティとしても【極音】で。『【前編】』は、1/28(金)から始まります。
下旬におすすめなのは、アメリカ映画得意中の得意である実話ベース伝記映画、あのセリーナ&ヴィーナス・ウィリアムズ姉妹を育て上げたテニス未経験の父をウィル・スミスが演じる『ドリーム・プラン』。アメリカでは批評家、観客ともに絶賛の嵐。こんなの予告編だけで涙ぐむヤツ。
原題は邦題とは全然違って『King Richard』。父の名前リチャードと、映画化も何度かされている、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「リチャード三世 (King Richard III)」を掛けたもの。
シェイクスピアのほうは、権謀術数をめぐらして王にまでのし上がった男が、だがしかし…という物語だが、さて今作はいかに?
そしてあのジョー・ライト監督初のミュージカル『シラノ』。『プライドと偏見』『アンナ・カレーニナ』『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』など素晴らしい作品を連発する才能が挑んだのは、フランス戯曲の不朽の名作「シラノ・ド・ベルジュラック」の翻案。
シラノ・ド・ベルジュラックは実在の作家かつ剣術家がモデルで、オリジナル戯曲は、大きな鼻がコンプレックスの人物のラブロマンスだが、今回は独自の翻案。もちろん【極音】で。
しかも下の画像だけでも伝わる、うっとりするほどの美しい映像。心奪われた『ノクターナル・アニマルズ』とか『グレイテスト・ショーマン』の撮影監督ですよ。これは、あたらしいプロジェクタに映えそう。
ホントは全部紹介していきたいくらいだけど、長くなりすぎるのでかけ足で。
アメリカ南部の、リンチで木に首つりにされた黒人たちを果実に例えたジャズの伝説的ナンバー「奇妙な果実」を歌ったことで、アメリカ政府からとんでもない弾圧にあう歌姫ビリー・ホリデイの闘いを描く『ザ・ユナイテッド・ステイツvsビリー・ホリデイ』は【極音】で上映する以外考えられない作品。
まさかのソウル・ディーヴァ、アンドラ・デイが主演で歌うという驚き。Blue Note Tokyoの来日ライブ行ったもの。
テレビ放映ではエンドロールがカットされてしまい、タイトルになっているベン・E・キングの名曲が聴けないという『スタンド・バイ・ミー』も、映画館ならじっくり最後まで。
大傑作『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』も好調なトム・ホランド主演最新作は「プレイする映画」と讃えられるプレイステーションの大人気ゲームシリーズの実写化『アンチャーテッド』。
監督は『ゾンビランド』のルーベン・フライシャーだから期待。
シークレット3本は、アニメの大型企画。
月末には発表できるはず。
状況は厳しいですが、うつむいてばかりいられないので、2月は全スクリーンのプロジェクタが新しくなり「映像もシネマシティ」になったことを誇りに、上を向いて進んでいくのです。
…2月4日(金)からの一般料金および一部割引きの値上げは、申し訳ありません。