【アメオトノオト】『モンタナの目撃者』

2021年9月5日

『モンタナの目撃者』
cスタジオ/上映中
https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2252

アンジェリーナ・ジョリー主演の新作『モンタナの目撃者』
大自然の中で行われる、アクションシーンでは低い音から高い音までしっかり入っており、銃声の乾いた鋭い音も良く表現されているこの作品。
音をスタジオレベルで綺麗に鳴らせるcスタジオだからこそ鑑賞してもらいたいと思う。

ここからは、cスタジオが何故スタジオレベルですごいのかという理由の一つを書いていこうと思う。ちょっとマニアックな話なので興味がある方向け。


シネマシティに来たお客様や、従業員たちからもよく

「cスタジオが凄く良い!」「cスタジオが好き!」

と言われる。
実際、私もオーナーから「シネマシティのスクリーンでどれか好きなスクリーンをあげるよ」と言われたなら、cスタジオかhスタジオで悩むだろう。いや本当に悩む。あ、でもfスタジオも捨てがたい……。

それだけ「素晴らしい」と、毎日スクリーンの管理をしている私も思ってしまうほど、cスタジオは本当に良くできたスクリーンだ。
ではなぜ、cスタジオが素晴らしいのかという理由の一つに少し触れて魅力を伝えたいと思う。

cスタジオに来た事がある人は「スピーカーが鏡餅になっている!」と驚いた人もいるのではないかと思う。MeyerSound 900-LFCというサブウーファーの上にMeyerSound UPQ-1Pというスピーカーが置いてあるのだ。

これは、LFEを補うモノではない。

では何のために?と思うだろう。それはUPQと900-LFCを合わせて、一つのフルレンジスピーカーとして設置しているのだ。
フルレンジスピーカーとは、低域から高域までの音をそれ一つだけで鳴らせるスピーカーのことを指している。

何故このような形になっているかというと、理由はいくつかあるのだが、個人的に一番メリットだなと思ったのは、低域を900-LFCに担当させる事で、UPQが担当する音が少なくなり、そうする事でUPQ自体の負担が減って綺麗に音を出してくれるという効果がある。

UPQは2wayスピーカーという音が出る点が2か所あるスピーカーなのだが、疑似的に900-LFCを足して3wayにして音が出る点を3つにしているという事だ。手法的には良くある手法で、最近のオーディオ機器はこのようなスピーカー同士のカップリングをして使うのが割とメジャーである。

この状態でUPQの音響特性を導入時に測定した時、あまりにも測定値が綺麗すぎてびっくりしたのを今でも覚えているし、たまに測定してもとても綺麗な音響特性を維持している。

冒頭でも触れたが、『モンタナの目撃者』にはこの優秀なスピーカーを試せるとっても広い帯域の音が入っているので、cスタジオのスペックを思う存分楽しんで欲しいと思う。