【アメオトノオト】『オールド』

チーフプロジェクショニストの雨宮が【雨音 AMEOTO】のサインをつけた、個人的に音推しの作品についてコメントしていく【アメオトノオト】。
舞台裏のエピソードなんかも紹介したり。

『オールド』
b,d,eスタジオ/上映中

https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2237

M・ナイト・シャマラン監督の最新作『オールド』

まず音の話をする前に、映像スペックだ。『オールド』は4K映像のスコープサイズという横に長い画面サイズで豪華な仕様になっている。どうやらフィルム撮影で撮った作品らしく、フィルムグレインというフィルム撮影特有の映像ノイズが乗っている。フィルムの解像度は4K以上と言われているのでフィルムの質感を表現するならば、納得の4Kかなと思う。
色合いも良い塩梅でノスタルジックを感じる映像となっていて、観ていて落ち着く画である。

その何処か懐かしいノスタルジックな画に合わせるように、音も絶妙にフィルム上映のようなアナログテイストの音質になっている。
アナログテイストというのは、ざっくり説明するとパキパキしてない聴き馴染みやすい温かい音。

アナログテイストの絶妙な音の温かさを、どこまでちゃんと再生してあげられるかが、この『オールド』での映画館の腕の見せ所。

良い音は良い音のまま、悪い音も悪い音のまま再生してしまうMeyerSoundの素直過ぎるスピーカーシステム達だからこそできる、この絶妙に難しいアナログテイストという表現を『オールド』で是非感じてもらいたいと思う。