【アメオトノオト】『竜とそばかすの姫』『ジャングル・クルーズ(字幕版)』

2021年8月20日

チーフプロジェクショニストの雨宮が【雨音 AMEOTO】のサインをつけた、個人的に音推しの作品についてコメントしていく【アメオトノオト】。
舞台裏のエピソードなんかも紹介したり。

『竜とそばかすの姫』

aスタジオ/上映中
https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2215

「Belleはここにいるよ」

って言いたくなるほどに、aスタのスペックを7.1chサラウンドで惜しみなく使っている『竜とそばかすの姫』。

aスタは出戻りになるが、実は前回よりパワーアップして帰ってきている。
先日、音響機器の使い方を勉強していたところ、ある閃きをしてしまい、どうしてもこのaスタの『竜とそばかすの姫』で使ってみたくなってしまった。

そのため、実験も兼ねているが少し音響機器に変化がある。
変化といっても機器が変わったわけではなく、音声信号を少し整えるといった感じのガジェット機能のような物。

詳しくは長くなりすぎるのとちょっと企業秘密も入っているので、割愛させてほしい。
音響関係の人なら、普通に使っているものなので想像がつくものではある。

音声の入力信号をきちんとするだけで、まるで別物に生まれ変わった。
劇中のBelleの歌声を聴いた時、久々に大きな鳥肌がたったので是非とも皆様にも聴いて欲しいと思う。
一度観てしまった人にも、もう一度足を運んで「U」の世界にログインをしてもらえたら損はさせないと自信をもって言える。


『ジャングル・クルーズ(字幕版)』
fスタジオ/上映中
https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2217

ディズニー映画はアニメ、実写ともに総じてクオリティが高い。これは映画音響好きであれば周知の事実だと思う。
『ジャングル・クルーズ』も例に漏れず、とてもクオリティが高い。
あまり東京ディズニーランドには行かないのだが、観てると行きたくなってくるほどに、画も音もエンターテイメントを詰め込んだ造りになっている。

悪く言えば「いつも通りのクオリティ」なのだが、この「いつも通り」がとにかくレベルが高い。
ジャングルを大冒険するわけだが、ジャングルの空気感をリアルに再現しつつ、空想の環境での嘘をつくのがとても上手い。嘘というのは「あぁ、僕はこの環境を知らないけど、この環境はこういう音がするよね」と無意識に思わせる嘘のこと。
なんなら、ジャングルに行ったことがないのにジャングルの音をリアルに感じているのもきっとその延長線上のことだと思う。
その嘘のつき方が独特なので、ファンタジーっぽいというかディズニーっぽい音になっていると僕は思っている。

そして、そんな音を楽しむために、fスタの出番。

『ジャングル・クルーズ』のパワフルなアトラクションのようなサウンドを無理なくきっちり再生してくれる。しかし何処となく温かみを感じ、安心する音のスピーカー達。
是非お試しあれ。