知識が、景色を変える。
例えば、画家エドヴァルド・ムンクの「叫び」という作品は、虚ろな目をして両頬に手を当てて口を開いている男が描かれているが、画家の意図は、その男が叫んでいるのではなく、どこからか聞こえる叫び声に耳を覆っている姿を描いた。
これを知ってから作品を見ると、見え方はまるで違ってくる。
映画の音作りの歴史や制作の裏側を捉えたドキュメンタリー『ようこそ映画音響の世界へ』は、映画を愛する人たちにとっての、より広く深くその世界を知るための海図となる。
今作と、今作で大きく取り上げられた3本を【極音】で上映する企画、それが「『ようこそ映画音響の世界へ』のセカイへ」。
開業シネマ・ツー20周年、シネマ・ワン30周年を記念した特別企画のひとつとして。
ソフィア・コッポラ監督の才能への評価を決定的なものにした、東京を舞台に都会にさまようアメリカ人男女の孤独を描いた、ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン共演の『ロスト・イン・トランスレーション』を貴重な35mmフィルム上映で。
そして人種差別と闘ったマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の、選挙権を求めるデモ「セルマの行進」を描いた傑作『グローリー 明日への行進』。
凄惨を極めたノルマンディー上陸作戦の戦場のリアルを描いて、四半世紀が過ぎた今なお戦争映画の最高峰にあるといえるスティーヴン・スピルバーグ監督作『プライベート・ライアン』の4Kリマスター版を、公開当時には考えられなかったサウンドクオリティで。
どのように、どのような考えで作られているかを知ってから聴く優れた作品たちの「音」に、映画ファンとしての世界が拡がっていく快楽を味わってください。
日時■
『ようこそ映画音響の世界へ』2024年12月6日(金) – 12日(木)
『ロスト・イン・トランスレーション』(35mm) 2024年12月13日(金) – 19日(木)
『グローリー 明日への行進』2024年12月20日(金) – 26日(木)
『プライベート・ライアン』(4K) 2024年12月27日(金) – 2025年1月9日(木)
会場■各作品異なります
料金■通常料金 ※各種割引適用 ※ムビチケ不可
チケット■通常スケジュールでWeb予約および窓口販売
上映時間は各作品個別のページでご確認ください。
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