立川直樹プロデュース【選ぶシリーズ】My Special Selection
立川直樹(ディレクター/プロデューサー)によって選ばれたメンバーが、映画をセレクション。
原則初日に上映と合わせて、その映画にまつわるトークを行い作品をより立体化する。
題して【選ぶシリーズ】。様々なジャンルで活躍する人がそれぞれ今、映画館でもう一度観たい映画を選び、紹介していこうというもので、その人のフィルターを通して、古今東西の作品が時空を超えて甦ります。シネマシティで映画を観る楽しみがさらに拡がります。
——— 立川直樹(ディレクター/プロデューサー)
第14回上映作品 選ぶひと:立川直樹
『アメリカン・グラフィティ』
巨匠ジョージ・ルーカス監督が’60年代ティーンズたちの青春を描いた永遠のマスターピース。
62年のカリフォルニア北部の街を舞台に、性格も生活も異なる4人の若者が一夜のうちに経験する出来事を当時のヒットした41曲のオールディーズ・ナンバーと共に描く。
高校を卒業し、翌日には都会の大学へ旅立つことになっているカートとスティーブンは、高校生活最後の夜を思いっきり楽しもうと、いつものたまり場にやってくる。
そこには、仲間のテリーや、走り屋ジョン・ミルナーも集まってきていた。
奨学金をもらい、大人の期待を背負って進学するカートは、大学に行かずこのまま街に残ろうかと悩み、一方でスティーブは、早く田舎を離れて都会に行き、大学生活をエンジョイしたいと考えていた。
彼らは、それぞれ様々な思いを胸に街へ繰り出していくが、夜が更けていくにつれ、その思いも少しづつ変化していくのだった……
監督■ジョージ・ルーカス
出演■リチャード・ドレイファス/ロン・ハワード/ポール・ル・マット/ウルフマン・ジャック/ハリソン・フォード
1973年/113分/アメリカ/Blu-ray上映
1974年12月、「アメリカン・グラフィティ」が公開された時、僕は25歳だった。
初公開時のキャッチフレーズは「1962年の夏、あなたはどこにいましたか(Where were you in’62)」
ラジオから流れてくるアメリカやイギリスのヒット曲を夢中になって聞いていた少年時代とその後の青春時代の記憶が一緒になって言いようのないトリップ感に包まれたのをとてもよく覚えている。
舞台になっているのは、監督のジョージ・ルーカスが青春時代を過ごしたカリフォルニア州モデス。
1962年の9月初め、高校を卒業した青年たちが一緒に過ごす夕方から翌朝までの出来事を当時ラジオから流れていたヒット曲をバックに描いた映画は完全に“僕たちのもの”という感じだった。
そして半世紀近い時間が経って思うのは「アメリカン・グラフィティ」が映画が映画だった時代、音楽が音楽だった時代を象徴しているような映画だということだ。
それを今また大スクリーンとよい音響で観られるのは何と素晴しいことかと思う。
この機会に年齢も職業も何もかも超えて映画と音楽の融合から生まれた魔法に酔って欲しい。
立川 直樹(プロデューサー/ディレクター)
日時■2021年9月17日(木) – 23日(木) 1週間上映 ※時間未定
※20日(月)12:00回終映後にピーター・バラカン×立川直樹によるトークを開催
会場■ bスタジオ/シネマ・ツー予定
料金■通常料金 ※各種割引適用
チケット■通常スケジュールで予約・販売
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https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2260