左から鶴岡陽太音響監督、音響家増旭さん、音楽担当の牛尾憲輔さん
静寂の映画。
高校の吹奏楽部の物語であるにも関わらず、その印象は驚くほどの静けさである、洗練と先鋭の『リズと青い鳥』。
音響調整に、鶴岡音響監督はお約束いただいていたものの、まさかの音楽担当の牛尾憲輔さんもサプライズでご来場いただきました。
冒頭の登校の足音のシーンから、繰返し繰返し流しては突き詰めていく精密な作業。
作り手にしかわかりえない細部の詰めから、普段の音楽モノの調整とはひと味違う、音量も含め抑えて抑えて、マイナスして研ぎ澄ましていくという調整。
呼吸にさえ気を配ることを要求する繊細なその仕上がった音の印象は「静寂」。
作品の音を作り上げたお二人がそろったことで、さらなる空の高みへ、飛翔させることができました。
上映中は、どうぞいつもよりお静かに。
作り手の理想の姿に調整された音の、空白に潜む文脈を聴き取ることで、この映画のことをもっと愛せるようになるはずです。
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