2025年4月のラインナップ

 4月と言えば『名探偵コナン』の月。
 でももちろんそれだけではなく、シネマシティでは豊穣なラインナップをご用意。
 クラシックも、ミュージカルも、アクションもサスペンスも。

 開幕は、帰ってくる伝説『セッション デジタルリマスター』
 令和のこの時代、もはや昔話と化した暴言、暴力当たり前のスパルタ教師。もちろん最低最悪なんだけども…惹かれずにはいられないんだよなあ。

 この身も心もぶっ壊れてでも、たどり着きたい場所がある人間への憧憬。
 首根っこ掴んででも目的へ引きずっていってくれる人間の希求。

 今も語り継がれる『セッション』in aスタジオ【極音】の衝撃が、音も映像も磨き上げられてふたたび。 

 ガイ・リッチー監督×ヘンリー・カヴィルが帰ってきた!
 『コードネームU.N.C.L.E.』が刺さった方にはたまらないコンビの復活『アンジェントルメン』
 007ことジェームズ・ボンドというキャラクターのモデルになったという特殊部隊兵を、かつてジェームズ・ボンド役に選ばれそうで選ばれなかったヘンリー・カヴィルが演じるというのが面白い。
 実在の、MI6の前身とも言われる特殊作戦執行部と、実際にあったUボートを無力化させるという作戦を描くアクションムービー。

 薄明と薄暮の時の、太陽が隠れた状態で陽光が色づいて穏やかに美しく回る状態を指す撮影用語「マジックアワー」を一躍有名にした映画史の伝説が4Kで帰ってくる『天国の日々 4K』
 あの格別な美しさが、果たしてデジタルで表現できるのかが心配だが、テレンス・マリック監督自らが手掛けたというレストアに期待したい。
 シネマシティのa,b,dスタジオに貼られた、通常のスクリーンの十倍以上の価格の超高級スクリーン「Stewart」が、その本領を発揮してくれると信じている。 

 これワンチャン、面白い可能性あるかもと期待しているのがラミ・マレック主演『アマチュア』
 CIAはCIAでも、現場ではなくサイバー部門の男が、妻をテロリストに殺され、ブチ切れ。
 復讐を誓って特殊部隊の訓練を受けるも「お前殺し向いてない」と。
 だがそれならば俺のやり方でやる、と立ち上がる陰キャ。
 いいじゃん、脳筋無双の話ばかりじゃ面白くない。

 期待してしまう理由が、監督がアンソニー・ホプキンスがナチスから多くの子どもたちを救った人道活動家を演じた『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』のジェームズ・ホーズであること。
 優れた技量を持つ監督であることは間違いない。

 すっかり売れっ子の髙石あかり主演、スマッシュヒットシリーズ『ベイビーわるきゅーれ』の阪元裕吾監督が脚本を、アクション監督の園村健介が監督を務めるのが本作『ゴーストキラー』
 もう観てよ、予告。スゴイよアクションが、キレキレ。
 『ベビわる』ファンは観ない選択肢ないでしょ。

 前田哲監督は、良い監督です。
 もう十数年も前の作品ですが『ブタがいた教室』という作品を観てそう確信しました。
 それ以後も『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『そして、バトンは渡された』『老後の資金がありません!』『ロストケア』『九十歳。何がめでたい』などたくさんの良い映画を作られています。
 その前田監督が同題の直木賞受賞小説を映画化するのが『花まんま』
 日本を代表する名優、鈴木亮平と有村架純の共演。楽しみです。

 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の破格の大成功を受けて、ゲームの映画化企画がいろいろ進んでいるようだが、マリオやソニックと対抗できるのは、世界一売れてるゲーム「マインクラフト」しかないでしょ、ということで『マインクラフト/ザ・ムービー』
 
 これマイクラ知っている人なら、予告だけでメチャ笑っちゃうよ。
 そうそう、あるある、が次から次に。
 『マリオ』のような「そのまま感」ではなく、あえて高性能影MODを入れた風のフォトリアリスティックなルックにしたのは、たくさんの人に観てもらうには正解。
 マイクラのキュートだけどトンチキでイカれた世界がどう描かれるか、楽しみすぎて【極音】で。
 あのサウンドたち、超ハイスペックなシステムで聴きたいでしょ。

 これアメリカではしばらく前に公開されていて、やたらと高評価だったので気になってたヤツ。
 ニコラス・ケイジならまあ納得だけども、まさかのヒュー様まで激ヤバ狂人に…というホラー『異端者の家』【R15+】。
 
 メチャカワの二人組のシスターが布教に訪れた家は、見た目はイケおじでも、中身はイカれた異教徒。言葉巧みに家の中に招き入れて、はい監禁。
 その激ヤバ演技で、ヒュー・グラントはゴールデン・グローブ賞最優秀主演男優賞ノミネート。


 ほかにも紹介しきれない作品続々。
 外にいると花粉とか黄砂とか大変なんで、映画館で会いましょう。