2024年9月のラインナップ

 夏休みの喧噪が落ち着き、映画ファン好みの作品がそろい始める秋の入口、9月。

 まだ暑気冷めやらぬ気温を下げる、原点回帰の『エイリアン』シリーズ最新作『エイリアン:ロムルス』には大期待。なにしろ最強盲目ジジイが闇から襲ってくる傑作『ドント・ブリーズ』の監督だ。バッチリの人選としか言いようがない。
 そりゃ【極爆】で、スリル爆増にて贈ります。

 「医龍」が大ヒットした乃木坂太郎先生の同題マンガの実写映画化『夏目アラタの結婚』も注目。
 連続殺人事件の死刑囚の女と、元ヤンの児童相談員が獄中結婚!? 遺族児童からの依頼で、まだ見つからぬ遺体のありかをさぐるために近づく相談員と、いかれた死刑囚との頭脳戦。

 日本が誇る天才脚本家、三谷幸喜監督最新作『スオミの話をしよう』も見逃すわけにはいかない。
 なんと黒澤明監督の誘拐サスペンスの大傑作『天国と地獄』からインスパイアされた作品とのこと。
 今回は「ミステリーコメディ」ということで「古畑任三郎シリーズ」を大成功させた三谷さんの一番得意なヤツ。

 韓国映画ここにありを世界に叩きつけた、あのスパイアクション『シュリ』が公開25周年でデジタルリマスターで帰ってくるのもアツい。容赦なく北朝鮮との確執にエグく迫る、この「ブレーキなし」が韓国映画の魅力。
 ハン・ソッキュ、チェ・ミンシク、ソン・ガンホというこの後の大スターが揃っているのもスゴい。

 嬉しいのは超実写版『ライオン・キング』の続編『ライオン・キング:ムファサ』の公開を記念してオリジナルアニメ版が1週間限定でリヴァイヴァル。
 そりゃ【極音】ですよ。「サークル・オブ・ライフ」や「ハクナ・マタタ」をぜひシネマシティで。

 CGアニメで若きトランスフォーマーメンバーを描く『トランスフォーマー/ONE』は日本語吹替版をおなじみ岩浪音響監督が担当ということで、ご来場願って【極爆】で。お楽しみに。

 なつかしモノ多くてアレですが『ビートルジュース  ビートルジュース』も楽しみでしかない。
 当時ゴスロリ姿のウィノナ・ライダーのあまりの可愛さに打ちのめされ、テレビで吹替版を観たらビートルジュースを西川のりお師匠が大阪弁アドリブでムチャクチャやっていて打ちのめされた思い出。
 それにしても予告編を観ると、50歳を過ぎてるはずの、前作と同じ衣装を着ているウィノナがまだ全然可愛くて素晴らしい。ひさしぶりに昔買った写真集見直そ。

 そしてフランス版『蛇の道』でもグイグイ魅せた「世界のクロサワ」黒澤清監督の新作『Cloud クラウド』は、転売ヤーがヘイトを買いすぎてブチ切れたアンチ集団から狩られるというサスペンス。めっちゃ観たいじゃん。
 主人公の転売ヤーに菅田将暉、共演に古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝とクセ強の俳優がずらり。

 熱狂的ファン多数のシリーズ第3弾『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』はもう低予算映画とは言わせないと言わんばかりの熱の入りよう。
 9月4日からはテレ東でTVドラマシリーズ「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」もスタート。
 特に主演の高石あかりさんは『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』への出演、山田尚子監督最新作『きみの色』の声の出演など売れっ子に。
 シネマシティでは本作の魅力を最大限引き出すために【極音】にして応援。

 アニメ作品もいろいろ。
 『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!』、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の特別版は引き続きの【極爆】、『劇場版オーバーロード 聖王国編』、バンドリの5人組バンドMyGO!!!!!を2部作で描く『BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 前編 春の陽だまり、迷い猫』を音楽モノなので【極音】で。

 毎月の《月イチ アニオール》作品はアニメファンにキャンプブームを巻き起こした「ゆるキャン△」。反響が大きかったので、10月にはシーズン2の上映も決定。

 そして今月のシネマシティ独自企画は輪島支援でリヴァイヴァルされる是枝裕和監督長編デビュー作『幻の光 デジタルリマスター版』の上映に併せて「家族」をテーマにした過去の名作を上映。
 世界の映画祭で評価され続けている日本を代表する是枝作品を、この機会に。『そして父になる』と『歩いても 歩いても』は貴重な35mmフィルム上映を行います。