シネマシティの名刺代わり作品『ガールズ&パンツァー』最新作『最終章 第4話』が吠えて始まる、10月。
まず映画ファン&演劇、ミュージカルファン注目作は『シアター・キャンプ』。
人気演劇スクールの校長が昏睡状態に。演劇に関心ゼロの息子が継ぐものの実は経営難、そのうえ変人ぞろいの教師と子どもたちで、果たして新作ミュージカル公演なんてできるのか!?
サンダンス映画祭で絶賛された、ドキュメンタリータッチで描く、笑いと涙のハッピー音楽コメディ。こういうの大好きな人、たくさんいるはず。
https://www.searchlightpictures.jp/movies/theatercamp
同日には『愛がなんだ』『街の上で』などで知られる今泉力哉監督の最新作『アンダーカレント』も公開。
映像の透明感、繊細な心理描写が光る今泉監督が、ビル・エヴァンス&ジム・ホールのJAZZ史においても屈指のジャケットの美しさを誇るアルバム「Undercurrent」をタイトルにとった漫画「アンダーカレント」を実写化。
銭湯を営むかなえの夫が、突然失踪してしまう。途方に暮れるものの、どうにか銭湯は再開したところ、組合の紹介である男が住み込みで働くことに。その男、堀との共同生活の中で、かなえは落ち着きを取り戻していくが…。
https://undercurrent-movie.com/
『アナログ』は、ビートたけしが初めて書いた恋愛小説の映画化。
映画監督としても超一流だが、先に始めた小説でも優れた才能を発揮しており「少年」「漫才病棟」など心奪われる傑作多数。
二宮和也と波瑠の共演。携帯電話を持たない女性との、アナログな恋。しかし突然彼女は失踪し…。
https://analog-movie.com/
その翌週には『スワロウテイル』『リリィ・シュシュのすべて』という音楽映画の傑作を撃ち放ってきた岩井俊二監督×小林武史音楽のコンビによる新作『キリエのウタ』。
歌うときにしか声を出せないストリートミュージシャンという強烈なヒロインを演じるのは、一度聴いたら忘れることのできない、ざらつきながら心えぐる歌声を持つアイナ・ジ・エンド。
今作を【極音】にしないならば、音楽で売る映画館の看板を掲げ続けることはできないだろう。
この声が秘める力を、あなたが聴いたことがないほど、もっと強く、ずっと深く、きっと輝かせる。
SF映画ファン待望の、次代を担う才能ギャレス・エドワーズ監督の最新作『ザ・クリエイター/創造者』は見逃すわけにはいかない。
なにしろ長編デビュー作『モンスターズ 地球外生命体』から低予算を逆手に取った怪獣映画で大物監督たちの度肝を抜き、いきなりハリウッド版『GODZILLA』の監督に抜擢されて、遠い国日本で【極上爆音上映】という革命的な音響上映を誕生させ、第3作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』では圧倒的面白さでファンを打ちのめした、恐るべき才能。期待するなというほうがムリ。
反逆したAIと人類の戦争の最中、元特殊部隊員はAIを創った人物を暗殺しに向かうが、そこにいたのは超進化型AIである少女型アンドロイドだった。暗殺者は、ある理由から、その少女を守ることになる。
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/thecreator
今年度アカデミー作品賞最有力候補と名高い、マーティン・スコセッシ監督の最新作は、1920年代に実際にあったネイティブアメリカン連続殺人事件の映画化『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』。
石油発掘で莫大な富を得たネイティブアメリカンに、白人たちが目をつけ始める…。
今の映画界から忘れ去られようとしている、真に重厚な人間ドラマを撮り続ける、巨匠中の巨匠の新作は予告編だけでもただならぬ気配を放つ。
脚本は『フォレスト・ガンプ 一期一会』『ALI アリ』『ミュンヘン』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『アリー スター誕生』など傑作多数のエリック・ロスとスコセッシ。
撮影監督は『BIUTIFUL ビューティフル』までのアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作で名を馳せ、『沈黙 サイレンス』からの3度目のタッグとなるロドリゴ・プリエト。今作もすごい。
鬼気迫る、ディカプリオの表情よ!
これぞ映画だ、という映画を求める映画ファンに贈る、至福の3時間半。
超特大ヒットとなった『ONE PIECE FILM RED』の4Kアップコンバート&リテイク特別版のリバイバルが決定。Adoが歌うヒロイン「ウタ」の「新時代」も大ヒットしたのは記憶に新しい。
すでにBlu-rayやアマプラで見放題だからこそ、シネマシティのサウンドシステムで聴く「体験」が光輝く。あの時の音よりもさらにベテラン音響家の綿密な調整で磨き上げて贈る【極上音響上映】で。
そうそう、映画ファンの好きな映画ランキングで必ず上位にランキングされる傑作中の傑作『ショーシャンクの空に』が4Kリマスターされて《午前十時の映画祭》で帰ってくるのも忘れずに。
まだご覧になったことない? それ人生損してる。
いわれなき罪で刑務所に送られた銀行員の、決して希望を捨てない強い情熱と、ある老受刑者との友情物語。綿密に練られたストーリーと、気の利いた演出、主要キャストの突出して素晴らしい演技によって生み出された、あと50年後も愛され続けるだろう作品。
どうせ観るなら、映画館ででしょ。
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すべては紹介しきれないので、このあたりで。
ロバート・ロドリゲス監督の『インセプション』を思わせる『ドミノ』も気になるし、こないだ『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』の35mmフィルム上映を敢行したシネマシティが『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING』が始まるのに、何かしないのかと問い詰められそうでどうしようとか、まだこのリストには入れられていないネタもあったりで、いろいろ楽しい10月、始まります。