この圧倒的にカオティックなラインナップよ。
現在と複数の過去が激しく交錯し、時間軸が幾重もの螺旋を描く「立川ノーランシティ」の面目躍如。
50年代、60年代、70年代、80年代、90年代、00年代、10年代を行き来しつつ、それらがそれぞれに、過去が未来に、現在が過去に言及していく。
Waltz for Debbyの合いの手に怪鳥音が挟まれ、Imagineの間奏にチャック・ベリーのギターソロが展開する、カルチャースクランブル交差点。
2020年代の映画館史は、停滞に始まり、混沌が巻き起こる。
どうぞ、このラインナップを、ご記憶あれ。
やがてのち、これが「20年代」の始まりであったと、語られるだろうと信じる。
シークレット作品1本目は、飢える洋画ファンのためのSF。
2本目、3本目は現在交渉中につき、ダメになるかも知れませんので、あらかじめご了承を。
年末にふさわしい、終末感あふれる傑作2本です。