今年が何年だろうと関係ないぜ。 ジョン・カーペンター【極音】開催。『スターマン』『ゼイリブ』『遊星からの物体X』80年代宇宙人モノだ!

 一応シネコンにも関わらず2月も容赦なく、過去の映画遺産を甦らせ続けるシネマシティの呪力にかげりなし。

 1月のブライアン・デ・パルマ監督のカルトミュージカル『ファントム・オブ・パラダイス』【極音】に続いて放つのは、あのジョン・カーペンター監督の80年代宇宙人モノ3本。
 ずっと待機ネタだったけど、やっと実現。

 自らの作品に音楽もつけるロックオヤジに敬意を表して、3作とも【極音】で。
 ま、この中で音楽に関わっているのは『ゼイリブ』だけだけども。
 ちなみに『物体X』は御大エンニオ・モリコーネ先生だ。

 コアめの映画ファンにはたまらない春、始まる。


日時■
『スターマン』
2020年2月29日(土) – 3月6日(金) 1週間
『ゼイリブ』
2020年3月7日(土) – 13日(金) 1週間
『遊星からの物体X』
2020年3月14日(土) – 27日(金) 2週間
会場■シネマ・ツー/スタジオ未定
料金■通常料金 ※各種割引適用


 まずは『E.T.』の大ヒットを受けて80年代に巻き起こった「宇宙人って侵略に来るだけじゃないよね」ブームに感化されて作られた、カーペンター史上唯一普通っぽいラブストーリーSF『スターマン/愛・宇宙はるかに』。
 2005年に愛知で開催された「愛・地球博」のネーミングの元ネタに違いないヒット作だ。

 ストーリーも最高。
 かの有名な、宇宙探査機ボイジャーに搭載された、地球外生命に向けて地球の様子を紹介する音声や映像を記録したゴールデンレコードを発見した宇宙人が、友好的だと書いてあるのでお言葉に甘えて地球に行ってみたら、驚くべきことに米軍に撃墜されてしまう。
 なんということかと命からがら逃げまどい、近くの家に避難、そこで宇宙ハイテクでその家で死んだ男に姿を変え、その男の妻であった未亡人といろいろあって旅に出て、やがて二人は星を越えた恋に落ちる。だが…というもの。

 ほら、観たくなってきた。
 …ラブストーリーなのにいつものクセでちょこちょこホラー演出になるのはご愛敬だ。

上映時間確認、Web予約はこちら
https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/1892


 続く2本目は「やっぱ宇宙人って侵略しにくるもんじゃない? というか、むしろ侵略され済みじゃない?」という『スターマン』のテーマを4年で完全に忘れ去った、カーペンターの本性全開の大人気カルトSF『ゼイリブ』。
 
 製作30周年を記念して作られたHDリマスター版での上映。
 …企画実現が遅すぎて、今年で32周年だけれども。

 とにかくこのエイリアンデザインがカッコ良すぎてたまらない。
 そして『マトリックス』に先行すること10年の洗脳社会への強烈な皮肉!
 これは映画ファンなら観ておくべき。

公式HP
http://theylive30.com
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https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/1893 

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 そしてトリを務めるのは、『スターマン』に遡ること2年前、もうとっくの10万年前に宇宙人襲来してたって話を作っているんだから、中間の『スターマン』ってなんだったんだ!
 宇宙人ってやっぱヤバいじゃん!

 この宇宙人デザインが最高すぎて、あの『トイ・ストーリー』で引用されたほど。…『トイ・ストーリー』が、どうかしてるという話もあるが。
 今作をモロパク(正しくはオマージュ)したのはクエンティン・タランティーノ監督の『ヘイトフル・エイト』。
 『ヘイトフル・エイト』で本作の音楽が流れてたし、同じくエンニオ・モリコーネに音楽を依頼。なのでタランティーノのファンは必見。

公式HP
http://thething2018.jp
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