【アメオトノオト】『ALIVEHOON アライブフーン』

立川シネマシティの映写チーフ、雨宮が【雨音 AMEOTO】のサインをつけた、個人的に音推しの作品についてコメントしていく【アメオトノオト】。

『ALIVEHOON アライブフーン』
aスタジオ、cスタジオ/極上音響上映<Real Experience Sound リアル体験音響/aスタジオ:メガブースト、cスタジオ:クリアMAX>/2022年6月10日~
https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2480

私は19歳でS15シルビアspecRを購入し、サーキット走行やジムカーナをしながらも奇跡的に廃車にならず、壊すたびに装備が豪華になったり、OHしながら15年ほど共にしています。

そんなS15シルビア大好きマンというか、日本にいる映写スタッフの中で一番S15を愛していると自負している私が、S15シルビアが主役の『ALIVEHOON アライブフーン』の上映と、音響調整までさせてもらえたなんて、人生でも指折りの最高のエピソードとなりました。
今回はいろんなタイミングの関係もありましたが、いつも【極爆】【極音】の音響調整をしていただいている音響家の方ではなく私の方でやらせてもらい、下山監督と瀬木プロデューサーに監修をしてもらうという形。岩浪さんの作品と同じ形ですね。
音をどれだけ監督の理想に近づけられるかを考え、やらせて頂きました。お二人にはいろいろ足らないこんな私でも良く立てていただき本当に感謝しています。ありがとうございました。
技術とかいうよりもただただ愛だけですが、やらせて欲しいと思っていたら本当にやらせてもらえました。やったね。

そしてこの『ALIVEHOON アライブフーン』、邦画でここまで凄いカーアクション映画が今まであっただろうか。
ドリフトはやったことが無いのですが、モータースポーツを齧っている程度の私でも「あ、本物だ」と感動する本当に凄い映画です。
映像もさることながら、車の音にも凄く拘りがある造りになっています。
ちゃんとマルチプレートのクラッチやフライホイールの音、ブレーキの鳴きにエンジンのメカニカルノイズが余すことなく入っていて、映写機の音の様に興奮してしまいます。走行時のスキール音、エキゾーストサウンドにエンジンの回転音での高揚感が、かっこいい音楽でさらに高まります。タイヤのあの焼けたにおいを感じて貰えると思います。

車に今迄興味がなかった人でも、劇場を出るころにはアドレナリンがドバドバでて車が好きになっている、そんな映画です。

それと、aスタジオとcスタジオで味付けがだいぶ違います。
是非、聴き比べてみてください。