【アメオトノオト】『ソードアート・オンライン-オーディナル・スケール-』

立川シネマシティの映写チーフ、雨宮が【雨音 AMEOTO】のサインをつけた、個人的に音推しの作品についてコメントしていく【アメオトノオト】。

『ソードアート・オンライン-オーディナル・スケール-』
aスタジオ/2021年11月13日~/岩浪音響監督監修/極上爆音上映
https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/804

『SAO-オーディナル・スケール-』がまた上映できる!!と上映が決まった時に心の中でガッツポーズをしたのを覚えている。というのも前回の【アメオトノオト】でも触れたが、当時の『SAO-オーディナル・スケール-』は元気が良すぎた。なので、私の中でもっと上手くSAOの音を引き出せたのでは?と常に感じていた作品の一つでもあった。

上映当時、何度も営業終了後に一人で音を聴いて、何度も考察をして、SAOの音の良さをより引き出すにはどうしたらいいのかと上映期間中ずっと考えていたのも思い出の一つとして残っている。上映が終わった現在も「今ならどうするか」というのを考える作品の一つであるくらい特別な作品だ。

岩浪音響監督には「あのSAOも元気があって好きだったよ」と言われたが、当時のaスタジオにはウィークポイントがあった。低音が過度に飽和し邪魔するために「迫力は出るが細かい音を取りこぼす」という悩みを抱えていて、これは音響調整でなんとかできるレベルの問題ではなかった。

しかし、今はその問題を解決し、更に解決する以上のクオリティを体験できる設備がある。
ドルビープロセッサーのCP850によるクリアな音質とヘルムホルツ共鳴を利用した吸音装置による音場の最適化、そして最上の映像を届けてくれるスチュワートのホワイトスクリーンだ。

3種の神器に近いレベルで上映品質を高めてくれるこの3つの新たな武器を手にし、常に日本の映画音響の最前線を引き上げていく岩浪音響監督と4年前からほんの少しだけ成長した私とで、新たに極上な『ソードアートオンライン-オーディナル・スケール-』をお届けできると確信している。

たった一週間だけのリバイバル上映。SAOファンは、このまたと無いチャンスを逃すというのはラグー・ラビットを逃がしたうえにアスナの手料理を食べ損ねたのと同等と思ってほしい。