夏休みが終わり、9月は多彩なラインナップで。
エンタメ大作あり、重厚な人間ドラマあり、コメディあり、ホラーあり、アニメも。
まず月の始まりで注目なのは、大傑作アニメ『ヒックとドラゴン』の実写版。
原作ファンを裏切らない、忠実なドラゴン「ナイト・フューリー」の再現で、期待は爆上がり。
なんといっても監督&脚本がオリジナル版と同じディーン・デュボア。これ間違いないヤツ。
バイキングの族長の息子ながらひ弱な少年ヒック。
ある日、ヒックは自作の投石機で狂暴なドラゴン「ナイト・フューリー」の撃墜に成功する。
勇敢さを見せる絶好の機会とトドメを刺しにむかうが、弱ったドラゴンを目の当たりにするとそんなことはできず、治療するためにかくまうことに…。
作品ページはこちら https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/3444
ノーベル文学賞受賞カズオ・イシグロのデビュー作の映画化『遠い山なみの光』。
イギリス人の父と日本人の母を持つ、イギリスに住む作家志望の娘が、母の半生を小説にしようと話を聞くというスタイルで語られる、戦後長崎の物語。
手掛けるのはピアノコンクールに挑む4人の若者を描いた『蜜蜂と遠雷』、人類が不老不死を手にするようになった未来で死を考えるヒューマンSF『Arc/アーク』、亡くなった夫が、実は名乗っていた人物とは別人だったと判明したことから巻き起こるサスペンス『ある男』など、これまでの日本映画にはなかったような洗練されたヴィジュアルスタイルで映画ファンの心を奪う監督、石川慶。
そして、広瀬すずの、なんという美貌。
作品ページはこちら https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/3510
たった1週間限定ではあるものの『トイ・ストーリー』が30周年記念でリヴァイヴァルされるのも嬉しい。
本格的長編CGアニメ映画の始祖にして最高傑作と言ってもいいシリーズ。
あまりにも傑作すぎて、今さら語ることもない。当時、最新のCG技術を使って描いたのが、レトロなおもちゃたちの物語、という超ハイセンス。
来年の夏には『トイ・ストーリー5』も公開予定で、子どもの興味をすっかりタブレットに奪われてしまったおもちゃたちを描く、らしい。これもう絶対面白いでしょ。
作品ページはこちら https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/3570
これぞ映画、という大きなスケールの力強い映像で目を奪うのは『宝島』。
今も大ヒット中の『国宝』もそうだが、アニメが映像市場を席巻する中でもこういう骨太の「映画」が製作されることが嬉しい。
監督は漫画原作映画化作品の金字塔と言える『るろうに剣心』シリーズを手掛けた大友啓史。
まだ日本ではなかった頃の、知られざる戦後の沖縄を描く、サスペンス感動超大作。
作品ページはこちら https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/3511
地味に期待しているのが、これ『THE MONKEY/ザ・モンキー』【R15+】。
原作がホラーの帝王、スティーヴン・キングということもさることながら、監督が『ロングレッグス』のオズグッド・パーキンスであること。
かのヒッチコック監督の傑作『サイコ』で殺人鬼を演じたアンソニー・パーキンスの息子。
ぶっちゃけて言ってしまえばこれまでの作品は脚本が微妙だった。
しかし映画ファンならこの原石の、まだ鈍い輝きに気づいたのではないだろうか?
フェルメールのような淡く透明な光線の使い方、不安をかきたてる余白を活かした構図など、その特異な映像美に。
いつかバケると信じてるぞ、オズグッド監督。それが今作かどうか、知らんけど。
作品ページはこちら https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/3565
これこそシネマシティ案件。
『劇場版 JAZZ NOT ONLY JAZZ』は、アイナ・ジ・エンド、上原ひろみ、田島貴男、PUNPEE、石若駿、大橋トリオなど日本が誇る腕利きのミュージシャンが一夜限り集った2024年6月のステージを捉えたLIVEフィルム。
特に『BLUE GIANT』でJAZZにぶっ飛ばされたヤツは、絶対に見逃すな!
作曲と、沢辺雪祈の演奏を担った世界と切り結べる日本が誇る天才JAZZピアニスト上原ひろみ、玉田俊二のドラムスを担当した石若駿が参戦しているのだ。
音楽用のスピーカーを備えるシネマシティにまかせろ。
作品ページはこちら https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/3546
最終週の『ターミネーター 4Kレストア版』も熱い。
1985年当時、あまりのターミネーターの無敵っぷりに映画ファンを恐怖のどん底に突き落とした大傑作。
シュワルツェネッガーの容貌に「若ッ!」となるが、当時38歳と意外にもそこそこの年齢であることも驚き。それでこの肉体美ってすごいぞ。
今の時代、殺戮マシンがCGでヌルヌル動くより、むしろストップモーションアニメーションのギクシャクした動きのほうがカッコいいという逆転現象。必見。
作品ページはこちら https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/3550