2024年6月のラインナップ

  6月は激アツ作品多数!

 まず5月31日(金)公開で実質6月作品である『マッドマックス:フュリオサ』が開幕ド派手に狼煙を上げ、6月8日(土)には日本のトップ作曲家のひとり、菅野祐悟さんの生演奏LIVEつき『DAUGHTER』上映で映画館の常識を打ち壊す。

 第1話を映画として公開してからのちに、覇権アニメとなった『【推しの子】Motner and Children』が2週限定復活。YOASOBIの「アイドル」を完璧で究極なサウンドシステムで聴く、最高体験。

 同じく覇権アニメの『劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっく! Re:』も期待。できたら【極音】にしたいけど…未定。

 『君の名前で僕を呼んで』のようなピュアで美しいラブストーリーで一躍ティモシー・シャラメをスターにしたが、その後は『サスペリア』『ボーンズ アンド オール』と美しくも強烈なホラーテイストの作品を作り続けているルカ・グァダニーノ監督の最新作は、ゼンデイヤを主演に迎えた、2人の男を手玉に取る不敵なプロテニスプレイヤーのラブストーリー『チャレンジャーズ』
 アメリカでは非常に高い評価を得ているので期待。

 嬉しいのは『オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター』
 2016年にシネマシティでも上映したのを最後に、国内上映権が切れていたので上映したくとも出来なかったが、4Kリマスターで復活。
 音声にもリマスターの手が入っているかどうかわからないが、これはシネマシティが本気を出さねばならないヤツ。
 クリスティーヌ、歌え、私(シネマシティ)のために!

 驚いたのはいまや第2の「世界のクロサワ」黒沢清監督が自身の初期作品をセルフリメイクする『蛇の道』。オリジナルは哀川翔、香川照之の出演で、16mmフィルム撮影したもの。
 今度は舞台がフランスになり、主人公が女性に変更、柴崎コウが演じるという、かなり別物に。

 『ディア・ファミリー』は日本の実話を元にしたドラマ。17万人以上の命を救ったと言われるIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテル誕生の物語。大泉洋主演。
 小さな町工場のオヤジが、自分の娘が不治の心臓疾患と発覚し、為す術も無く余命10年を言い渡されるが、娘を救いたい一心で自ら人工心臓を開発しようと奔走する。監督は『君の膵臓をたべたい』の月川翔。

 え、そうなの!? と意外なのは、ファミリームービーな『ブルー きみは大丈夫』の監督がジョン・クラシンスキーなこと。クラシンスキー監督と言えば、キレキレで洗練された演出で映画ファンを魅了した『クワイエット・プレイス』の監督かつ、父親役。
 続編の『破られた沈黙』でも、冒頭のなんてことない息子の野球の試合の場面で家族の性格をさらっと描写して完璧に紹介してしまう鮮やかなやり方に感心したもの。
 これ映画ファンは観ておくべき作品かも。ちなみに逆に『クワイエット・プレイス DAY1』はクラシンスキー監督から変更、主役もエミリー・ブラントからルピタ・ニョンゴに。

 カンヌ映画祭脚本賞受賞、米アカデミー賞作品賞にノミネートされた傑作『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督の最新作『悪は存在しない』は、元々は石橋英子の音楽ライヴのための映像として作り始められたものから長編映画にしたとのこと。
 こちらもヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞。すっかり世界の映画ファンが注目する映像作家に。
 他館ではすでに上映中だが、熱望してシネマシティでも上映させていただけることに。

 あの「ドンデン返しの帝王」M・ナイト・シャマラン監督の実の娘が映画監督デビュー。それが『ザ・ウォッチャーズ』
 やはりオカルティックなサスペンス系作品で、ただ予告を観る限りなかなかの映像力。さて、どうか?

 テニスプレイヤー、ウィリアムズ姉妹を育てた父親を描いた『ドリームプラン』の名演技から、もうこっちの路線で行くかと思いきや、また戻ってくるんかいの『バッドボーイズ RIDE OR DIE』
 相変わらずカッコいいけどね、ウィル・スミス。【極爆】にはしないけど、ドンドン鳴らしますよ。

 6月の《月イチ アニオール》は絶賛放送/配信中の「ダンジョン飯」第1シーズン。監督とキャラデザの方のトークありのスペシャル回。翌月に第2シーズンも続けて上映。

 雨が増える季節、映画館に入るしかないよね。
 劇場でお会いしましょう。