1994年10月8日(土)、シネマシティはオープンしました。
当時はまだ「シネマコンプレックス」という業態が珍しい時代。
映画館の新しい時代を切り拓いていこうという強い信念で、『スター・ウォーズ』の生みの親であるジョージ・ルーカス監督がプロデュースして作った劇場規格である「THXシアター」を備えた「音響にこだわった映画館」として打って出たのでした。
その10年後、2004年7月にシネマ・ツーをオープン。
この頃にはすでにシネコンがむしろ主流になり始め、大手チェーンが次々と開業、立川にしかない映画館だけをやっている小さな映画館としては強い個性を打ち出していくしかないと、映像や音響の設備や枠に囚われない作品選択、映画の見せ方の開発、会員制度を含む料金設計など、他に例をみないスタイルを次々に提供してきました。
シネマ・ワン開業から30年、シネマ・ツー開業から20年。
近隣にお住まいであったり、職場や学校がある皆様はもちろんのこと、高い鑑賞体験を求めて遠方からわざわざお越しくださる映画ファンの皆様には、長らくのご愛顧に深く感謝いたします。
このご支援に対し、きちんと形にしてお返しできるよう、2024年10月8日(火)から2025年10月7日(火)までの1年間をアニバーサリーイヤーとして、これまでより一層スペシャルな企画を連発して参ります。
それに加え、付帯設備、Web等システムまわりの改善、また来夏には超大型音響設備増強も計画しております。
確定次第、随時お知らせして参ります。
シネコンという業態自体が成熟期を迎え、まったく新しい何かを打ち出していくのは容易ではなくなってきてはおりますが、それでもまだ万策尽きたなんてことは全然ありません。
家庭にテレビが普及した時も、レンタルビデオ店が日本全国に出来たときも、サブスクリプション動画サービスが始まったときも「映画館には未来がない」と言われました。
しかし今なお、映画館は世界中で生き残り続けています。
これこそが人には「場」が必要である、という証左でしょう。
長年使い続けているモットーを、これからも何度でも繰り返し唱えます。
映画館は、もっと面白くなれる。