【アメオトノオト】アニオール『ガルパンTV版』10/15(土)裏話とか

立川シネマシティの映写チーフ、雨宮が【雨音 AMEOTO】のサインをつけた、個人的に音推しの作品についてコメントしていく【アメオトノオト】。

《月イチ アニオール》『 ガールズ&パンツァーTV版5.1ch』 【ライヴ音響調整】

《月イチ アニオール》『ガルパンTV版』参加された皆さまお疲れさまでした。
シネマシティ初の試みでもあり、映画館としても珍しい映画館発信のライブ音響調整での上映だったかと思います。承諾していただいた関係各所皆さまと、背中を押してくださり私に調整を一任してくださった岩浪音響監督には感謝しかありません。ありがとうございました。

いろいろ未熟な所もありましたが、個人的には現状でできる一番いい形での上映になったかなと思っております。
珍しく私が皆さまの前でお話しさせてもらう機会もありまして、私としても貴重な体験をする事ができました。上手く解説できていなかったなと反省する点もありましたが、また次の機会にはしっかり色々皆さまにお話しできたらなと思っています。

そして、トークの中で調整前と後で聴き比べてもらいます!とか言ってしまったのですが、すっかり頭真っ白になってしまいその事が抜けてしまいました、すみません。
なので、代わりといっては何ですがライブで何をやっていたか少しだけ触れたいと思います。

基本的には調整がどこでされているかは悟られないようにをコンセプトにしています。
ただし、やはりクライマックス等は盛り上げたいので節目のサンダース戦と最終話の黒森峰戦は派手にしたいという気持ちもありそこは少しヤンチャにしました。少しネ。

ライブ音響調整の最大のメリットは、シーンに合わせて音が触れるという事です。
当たり前ですが、上映自体は本当のライブ物の素材ではなく完成された素材のため、迫力のあるシーンを頑張りすぎて合わせると、日常シーンでの音が破綻してしまったりして両立ができません。
しかし今回は、弄って良いという岩浪音響監督の免罪符を貰っているので、aスタジオのスペックに合わせた音にするため戦闘シーンと日常シーンを両立するように逐一調整しました。

5.1chにリマスターしてもらっている段階でだいぶ統一された音になっていますが、やはり回によって音が微妙に違うのでそこも修正しながら行いましたし、OPとEDは本編と音が違うので流れるたびにセットを変えています。
それと戦闘シーンも間に合う部分は「空気を読む戦車」を手動で、なるべく演技の邪魔をしないようにかつ戦闘の迫力を殺さないという小細工も全てのシーンで行ってみました。マウス戦などの音が重なっている部分はさすがに素材のマスターを弄るわけではないのでやりきれない部分もありましたが、出来る限りは頑張った感じです。

個人的な話ですが、プラウダの歌唱シーンはとても上手く出来たと思っています。自己満足ですが。

それと6時間も音を聴くと慣れてくるので、微妙に音量は緩急の変化を付けたりもしていましたね。6時間が一瞬でしたが気が抜けない6時間でした。

ざっくり言うと、このような事をカツサンドの匂いに呼応する自分のお腹と戦いながらしていました。
いやぁ本当に楽しかったです。
色々皆さまの賛否感想あると思いますが、私としては失敗も含めて色々データもしっかり取れたりしたのでまた次に生かせる最高に充実した時間でした。

以下余談

雨宮「岩浪さん!無事終わりました!最高の上映になったと思います。ありがとうございました!」
岩浪さん「お疲れさま。またやる?」
雨宮「僕の腰が犯罪係数300オーバーでエリミネーターしちゃうのでちょっとまって」