立川シネマシティの映写チーフ、雨宮が【雨音 AMEOTO】のサインをつけた、個人的に音推しの作品についてコメントしていく【アメオトノオト】。
『キングダムⅡ 遥かなる大地へ』
f、g、kスタジオ/2022年7月15日~
https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2498
ちょっと更新に間が空いてしまいましたが、今週は映画『キングダムⅡ 遥かなる大地へ』について書きたいとおもいます。
1作目もかなり気合の入ったクオリティで、邦画の中でもかなり気に入っている作品でした。今回もとても気合いの入ったクオリティで制作されており、映写からみた映画の品質という視点でとてもオススメしたいと思いました。
ドルビーシネマも気になりますが、普通に5.1chサラウンドでとてもオススメできる作品です。
少し余談になりますが、映画作品の品質を観る時に一つの指標かなと個人的に思っている事があります。
いわゆるリファレンスレベルというレベルが映画館にはあります。
シネマプロセッサーという音量とか劇場の音響特性を決めたり調整したりする機械があるのですが、そのシネマプロセッサーで7.0という音量レベルの数値をリファレンスの指標にして映画館はシステムを組み、その7.0で上映するとどの映画館でも同じ音量がでるようにという基準で作られています。
いろいろな理由で、絶対に一律合わせるという事はちょっと難しいのですが、まあ大体同じような感じになっています。
これは、制作スタジオ側も同じ基準で作られており、制作と映画館が同じ基準だから同じ音量感で映画を楽しめるよという事です。
十数年、毎週何十本も映画を試写テストしているとある程度見えてくるものがあります。
高い水準で作られた映画は基準値で上映する事になるという事です。音量をそこから上げても下げてもなにか違和感を感じたり気持ち悪い感じになります。もちろんそれだけが判断基準ではないですが、一つの指標として私は思っています。それに、基準値で気持ちがいい時は、制作と映画館が一体になり映画をお届けできているなという少し嬉しい気持ちもでてくるので、映画館ではしっかり音響システムの保守や運用をしていかないといけないなと気持ちも引き締まります。