【アメオトノオト】『グラインドハウス』

立川シネマシティの映写チーフ、雨宮が【雨音 AMEOTO】のサインをつけた、個人的に音推しの作品についてコメントしていく【アメオトノオト】。

『グラインドハウス』
aスタジオ/2022年5月21日・22日・28日間限定
https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2521

『プラネット・テラー』『デス・プルーフ』の単品では最近もシネマシティでも上映しましたが、『グラインドハウス』として、そしてUSAバージョン!さらには日本最終上映で35mmフィルムでの上映!なんとも凄いコンテンツがやってきてしまったなぁという印象です。
しかも映画がめちゃくちゃ面白い。

しかもしかも、なんか「AMEBAKU」なんて付いてます。え、なにこれ裏コード?反転してます?
よーし頑張っちゃうぞーと思ったのですが、この作品、元々のサウンドデザインでめちゃくちゃLFE(低音の信号)が入ってました。ブルーレイの時と感触が違いますね。なので素材の味とちょっと懐かしい【極爆】テイストな音をお楽しみください。

そして、本当のフィルムの破損箇所と演出の破損箇所を見極めることができる猛者がいたら教えてください。

 

珍しい35mm上映なので少し余談でも。
この『グラインドハウス』はドルビーデジタルの5.1chとなります。映画館の表記では「SRD」と書かれます。
35mmフィルムで現在というか00年代あたりからデジタル上映がメインになるまでは一番メジャーなサウンドフォーマットかなと思います。この他にもいろんなサウンドフォーマットが存在し、この上位フォーマットの一つにドルビーデジタルサラウンドEXという6.1chサラウンドが存在します。おそらく今では7.1chより珍しいと思います。デジタル上映でのDCPでは使われません。

ツイッターでバラされてしまったので書いてしまいますが、『グラインドハウス』はドルビーのサウンドフォーマットなため、「ドルビートレーラー」というモノがアタッチできます。フィルム時代に映画館に足を運んでいた人はきっと観たことがあると思います。そこでおそらく一番目にする機会が多かったと思われる「Stomp Perspective」というドルビートレーラーをアタッチしました。これは先述したドルビーデジタルサラウンドEXなので、数少ない本物の映画館で今聴けるEXサラウンドです。SRDとEX、両方聴けるなんてとても贅沢な上映です!

『プラネット・テラー』についているフェイク予告の前に30秒ちょっとしか流れませんので、遅れずに着席してくださいませ。