【アメオトノオト】Blu-ray上映がパワーアップしました。

立川シネマシティの映写チーフ、雨宮が【雨音 AMEOTO】のサインをつけた、個人的に音推しの作品についてコメントしていく【アメオトノオト】。
久々の投稿ですが、今回は作品ではなく上映設備の事です。

前回の投稿からだいぶ期間が空いてしまいました。
今回は、昨今シネマシティの上映でも増えているBlu-rayを使った上映についてです。

地上波の一挙上映である《月イチ アニオール》はもちろんの事、映画の上映でもBlu-rayメディアを使った上映は結構あります。
あまり知られていないと思いますがBlu-rayディスクを再生する業務用のプレイヤーというのは大変珍しく、無くは無いですが入手が難しかったり、再生の品質があまり高くなかったりなのでシネマシティに限らず民生機のプレイヤーを使用している映画館が多いです。

シネマシティで使用しているプレイヤーは買った当時ではそこそこハイエンドな方のプレイヤーです。
それでもやはり業務用であるシステムとの調和がとれず、システムの再生する音で納得いく音の再生が難しかったです(勘違いされると困るので念を押しますが、「作品の音」ではなく「音響システムの音」です)。

具体的には、綺麗な音が出せないため音響調整でも整音しきれなかったり、システムの音が悪いため音量が上げられないという問題がありました。
映画作品でも基本はBlu-rayディスクの収録時に家での再生用に音が修正されます。それでもベースがDCPのベースであるのでなんとか誤魔化せる事も多かったです。
ただ地上波放送がベースの《月イチ アニオール》等の作品たちは視聴を想定している環境が違い過ぎるため誤魔化しに使える材料が無く「どうにもならん…」となってしまっていました。
音が悪くても音量ぐらいは満足してもらいたいなという気持ちもあったのですが、音が悪いままで音量を上げ切ってしまうと、個人差はありますが体調に影響がでる場合があります。そのため無暗に上げられないという状態でした。特に夜通しになる《アニオール》ではそこも鑑みなければいけません。
気分じゃない時にシャカシャカした音が悪いイヤホンとかスピーカーなんかで聴いているとストレスになったり頭痛がしたりした経験ありませんか?あれが顕著に起きてしまう場合があります。
ただそれだけではなく音量の問題は、テレビやサブスク配信で放映するためにしなければいけないラウドネスのルールの問題もありますので、音質だけが問題ではないのですが。

と色々と問題があったのですが!!今回大きく音質が良くなりました!!!
今度の《月イチ アニオール》「創聖のアクエリオン」から新しく再生方法を見直して新しい機材を運用します。ラウドネスの問題は私たちの方ではどうもできませんが、システムの音質の方はかなり良くなりました!愛してる弾幕をはっきり空目してしまうくらいです。

本当は前回の「ガールズバンドクライ」からその機材の導入準備はしていたのですが、諸事情で叶いませんでした。悲しい。私が担当だったらと悔し涙を流しましたが「アクエリオン」には絶対使おうと思ってさらに煮詰めていました。是非楽しんでください。

《アニオール》に限らず、今後のBlu-ray上映は全て今回の新しい機材を使用して上映します。もうすぐ発表される(と思う)周年企画の中にBlu-ray上映の予定がありますので、そちらも是非お愉しみください。家庭用のメディアとプレイヤーでも家では絶対に味わえない最高の体験を約束します。

あと、さりげなーく【AMEOTO】マークがついている『アウトサイダー』も是非お愉しみください。
とても綺麗なリマスターがされています。コッポラ作品のリマスターはどれもとても良くリマスターされており、今回の特集は全て映画館で一見の価値有です。