立川シネマシティの映写チーフ、雨宮が【雨音 AMEOTO】のサインをつけた、個人的に音推しの作品についてコメントしていく【アメオトノオト】。
『最後の決闘裁判』
cスタジオ/上映中
https://res.cinemacity.co.jp/TicketReserver/studio/movie/2273
宇宙でDASH村する人と宇宙で戦う暗黒面の人、宇宙のヤバい化物を生み出した監督で送る中世後期ヨーロッパで起きた実話を元にした『最後の決闘裁判』。
『DUNE』はクオリティでぶん殴ってくる凄い作品だったが、これはクオリティでめった刺しにしてくる作品だ。
生活の雑多な音から馬の走る重さを感じる足音、鎧と剣の歪んだ金属音。
音好きとしては色々な音が入っていてとても楽しい。
ヨーロッパの暗く少し重い空気感も画造りと相まってとても伝わってくる。
さらに音質的な事をいうと、シャープでくっきりした音になっていて、デジタルシネマの良いところがよく出ている音になっている。フィルムの音が好きという人も試しに新しい世代の切り口としてどうだろうか。
かなりの長尺作品ではあるが、常に作品の中にいるようなサラウンドを感じる事ができ、登場人物たちと一緒に中世と物語を体感しているように思える作品である。